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第5章〜貴方は何処に〜
あと4ヶ月。何ができるだろう。
私ははっきりいって悟の事が好き。
ただ、悟はどう思ってるか分からない。
どうやってこの先接していこう。
ただ最後に悟にこう言われた。
悟「今まで通りに接してくれ。よろしくね。」
私はいつも通り。接せるか分からなかったけど。最大限に願いを叶えていきたいって思った。
生きたいって思うことは当たり前なのに。生きたいっていう隊員は叩かれたり暴力をされる。理不尽な世の中。
何が大日本帝国だよ。人を粗末に扱う国が勝てるわけない。
でも、今こうやって戦ってくれる人達がいるから、今の日本があると思うと。なんとも言えない。
日本は戦争終了後高度経済成長になって、修復は無理と言われた広島も完全に元に戻り都会となっている。
日が経つことを恐れながら生活をしている
1944年8月26日
出撃二ヶ月前。
次々に空襲によって日本がやられていく。
悟たちは今日も食堂で沢山ご飯を食べる。
炭邦「いやー!ここのご飯いつまでたっても美味いっすねー!ずっと食べていたいです!」
池谷さん「もー。そんなこと言って〜!よく食べなさいね!」
私は微笑みながら心のどこかで(そのまま残って。)と思っていた。
悟はその会話に笑みを浮かべながら黙々と食べていた。
池谷さん「桜ちゃんも!ほら!食べなさい!」
私「ありがとうございます!」
本当に美味しかった。このメンバーで食べれるのもあと少し。
日本の戦場はどんどん悪化していってる。
特攻が用いられたのもそれが理由だろう。
ミッドウェー海戦で負けて以降日本は押されていた。
もしミッドウェー海戦で勝っていれば、日本に優勢となっており勝てていたかもしれない。
悟は零戦の名操縦士。綺麗な操縦をする。特攻もどうやら零戦で行くらしい。
そして私は店を掃除していると、手紙を見つけた。
それは、特攻に行く人や、戦地に向かう人達の遺言書や家族、恋人に向けてだった。
そこには三河さんのもあった。
秋原さんのも。悟のも。炭邦さんのも。
悟は家族に向けて書いてあった。私は泣くと思い直ぐにその場を離れて頭を冷やしに行った。
やはり。もう少しと考えると胸が痛い。気づけば私は悟の方に向かい。
私「お願い。行かないで。まだ間に合うでしょ?」
悟「それはできない。」
私「なんで。私、私。悟と一緒に居たい。」
悟「君はまるで妹のようだな。ただ、行かないといけない。」
私「なんで。この先も永遠に。」
悟「大丈夫。私が生きてなくても、桜の心には生きている。」
私「そうだとしても。。」
私は悟に優しく抱きしめられた。
悟「大丈夫。大丈夫。もう。大丈夫。」
悟は語るように優しくそう私に伝えた。
特攻出撃1か月前
いよいよ。来月。そろそろ準備をしている。
悟も特攻に向けて、零戦の操縦練習をしていた。私は未だに気持ちが晴れない。モヤモヤして。上手く伝えられない。
戦争って。こんなにも辛い。
もう。戻りたい。忘れたい。でも。
話したい。会いたい。悟に触れたい。
これを超える気持ちはこの世のどこにもないと思う。愛おしさが溢れる。こんなにも。初恋が、ここなんて。しんどい。こんな形で終わりたくない。
私「悟。」
悟「どうした?」
私「生きて帰ってこれたら。付き合って。」
悟「それは。どうかな。」
私「だよね。ごめんね。」
悟「なぜ謝る。大丈夫。私は死なない。」
特攻出撃。前日。