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「うわやば〜。めっちゃ水路じゃん」
その後、先へ行く為の道が途切れていた為別の部屋から探索する事にした
部屋に入ると、周りは水に満ちており真ん中には鉄製の道が扉へ続いていた
“ あなた すべき 引き返す ! ”
「えー?でもここしか行けるとこなくね?」
貞っちは私のスカートの裾を引っ張り、私は貞っちを優しく宥めた
どうしたものかと悩んだ末、とある提案が浮かんだ
「んー、じゃあ、二人のどっちかが私と手繋ぐのはどー?」
「そうすれば、何か来てもどっちかが対応出来るっしょ?」
「、確かに。じゃあ僕が、」
レインっちが私の手を取った瞬間、貞っちが逆の手を引っ張り、指を絡めた
“ あなた 私 繋ぐ 手 ダメ ? ”
「んー?貞っち手繋ぎたいん?全然良っ、」
「は?ダメだよ。僕が先に言ったんだから、お前は精々後ろから着いて来いよ」
すると、レインっちも私と手を繋ぎ指を絡め始めた
喧嘩する程仲が良いと聞いたが、こういう関係の事を言うのだろうか?
「んー、じゃあ、ここはジャンケンで決めるとかは?」
「ジャンケン、」
“ ? ”
その後、貞っちにジャンケンのルールを教えレインっちと勝負し
結果は私と貞っち、後ろからレインっちが付いてくるという形になった
貞っちはめっちゃ喜んでいたが、レインっちは不機嫌そうに私の服をつまんでいた
あとで頭撫でてあげよーっと
そうして、私は貞っちと手を繋ぎ、通路を渡っていく
丁度真ん中辺りまで来た瞬間
「っ!?」
“ ! あなた !! “
「麗香!?」
突然、何者かに物凄い力で足を引っ張られ、私の身体は水の中に落ちた
水面を見てみると、半透明な無数の手が私を囲んでいた
うわやば〜、これインスタにあげたら絶対バズるじゃん
そんな呑気な事を考えつつ、引き上げようと腕を引っ張る二人の顔を見る
「麗香!絶対離すなよ!すぐ引き上げるからっ、!」
” あなた ! 助ける ! ”
二人の顔には、焦りと不安が滲んでいた
「、あはは。これインスタ上げたらどれくらいいいねくると思うー?」
「呑気すぎるだろ!?とりあえず、引き上げるよ!」
必死に助けてくれる事に少し嬉しさを覚える私は、最低だろうか
その後、私はレインっちに横抱きで運ばれ、何とかあの場所から抜け出すことが出来た