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「ふぅ、とりあえず、ここまで来れば大丈夫だろ、」
「ありがとーレインっち」
その後、私達はあの水路を抜けてさっきの廊下の向かい側へ出た
レインっちに下ろしてもらい、私は一息ついた
“ あなた 平気 ? ”
「んー?平気平気ー。バリバリに元気」
私が貞っちにそう返事をすると、レインっちの顔が赤いことに気づく
「どしたんレインっち?顔めちゃ真っ赤やん」
「い、いやその、麗香、服、」
レインっちは顔を逸らしながら、私の服を指差した
指先を辿って見てみると、どうやら服が濡れて中まで透けてしまっているらしかった
「うわぁ、めちゃ濡れてるやん、マジ下げだわー」
しかも靴下や靴まで乾きにくい所まで濡れている為、どうしようかと困り果てた
“ あなた 欲しい 服 ? ”
「?」
「!?」
声のした方向に目を向けると、そこには首がないウェディングドレスを着た女性がいた
「えードレスめちゃかわじゃん。私も欲しー」
「そんな事言ってる場合じゃないから!早く逃げないと、」
レインっちはバールを構え、私の手を握り後ろへ下がらせると
貞っちが慌ててレインっちを止めた
“ 待つ ! 彼女 安全 ! 服 くれる ”
「えマジ?ありがたみー」
「えちょ、麗香!?」
私はレインっちから離れ、ウェディングドレス、ウェディーちゃんに近寄った
“ あなた 欲しい 服 ? ”
「えーと、” 私 欲しい 服 ” 」
“ わかった ”
ウェディーちゃんはそう言うと、どこからか白いドレスを取り出した
“ 私 あげる あなた 服 ”
「えーおそろ?めちゃ良いじゃん。ありがとー」
“ あなた 嬉しい 良かった ”
“ さようなら ”
私がドレスを受け取ると、ウェディーちゃんは消えた
“ 言う 服 彼女 くる ! ”
「なるほど、服っていうワードを言えばさっきの怪異が来るのか」
「えーすご。テレポートってやつ?」
「それとはまた違う気がするけど、」
レインっちの考察を聞き納得しながら、私はその場で早速ドレスへ着替えようとしたが、
「ちょっ、!ここで着替えないでよ!」
“ あなた ダメ ! あっち やる ! ”
「二人共力つよー」
その後、私は強引に背中を押されとある部屋で着替えることにした