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128 - 第6章 選ぶべき道 第128話

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2025年09月10日

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その日の夕方。

フロントで手続きをしていた華は、うっかりペンを落としてしまった。

慌てて拾おうと屈んだ拍子に、頭をカウンターの角にぶつけてしまう。


「……いたっ!」


思わず涙目になった瞬間、横から伸びてきた手が華の頭に触れた。

「桜坂さん、大丈夫ですか?」


律の低い声。

彼は真剣な顔で、ぶつけた箇所をそっと押さえて確認している。


「ちょ、ちょっと……律さん、近いです……!」

華の頬が一気に赤く染まる。


「赤くなってますね。氷、持ってきます」

当たり前のように言って、律はさっと奥へ消えていった。


その背中を見送る華の胸は、早鐘のように鳴っていた。

(……優しい。だから余計に、好きになっちゃうんだよ……)

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