コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
海枝さんはショーガ焼きを作ってくれた。
「わぁ、、いい匂い。いただきます!」
海枝さん 「いただきます。」
私は、味の記憶のないショーガ焼きを口にした。
「わ、なんだかすっごい、、美味しいです!」
海枝さん 「美味しい?なら良かった」
とても言葉に表せないような味のインパクトに、私はタジタジしてしまった。
海枝さん 「今日は早く寝て、明日は生活用品だったりをたくさん買いに行くよ。学校のことも考えて文房具系も揃えたほうがいいかな?」
「学校!?」
私は、海枝さんの発した何気ない言葉が強く私を揺さぶった。
クラスメイト 「ねぇ、あの怜ってやつ、清潔感ないし、根暗だし、なんか一緒に居たくないよね。」
クラスメイト2 「えめっちゃわかる!」
クラスメイト3 「みんなで怜をいじめたら怜側がクラス離してって言ってくれるんじゃない?」
クラスメイト4 「えっ天才!?早速やろうよ!!」
「………」
「おはようござ、、あ、」
私の机は紙の切れ端だらけで荒らされていた。
クスクス
遠くから笑い声が聞こえる気がする。
「…あれ?筆箱は?」
クラスメイト 「あ、ごめん私のかと思って使っちゃったー!ごめんね!返すよ!w」
「あ、うん、ありがとう」
こうして筆箱を開くと、鉛筆や消しゴムは折られてるし、中も真っ黒に塗られていた。
「…っ」
「あの、先生。私最近クラスメイトさん達に嫌がらせされてるんです。何か言ってほしいです」
先生 「おぉそうなのか?でも君の親御さんは学費を払ってくれないし、いじめられる側も悪いんじゃないか?一応注意はするが、お前も気をつけろ」
(……は?)
「ただいま」
母 「あんた!先生に迷惑かけてるんですって!?」
「…え?」
母 「先生から電話きたのよ!ほんっとだらしない」
ドスッ
「うぐっ、、、」
母 「ただでさえ邪魔なんだから迷惑かけないで」
「うぅ、、(泣)」
「学校、怖いよ。行きたくないよ」
私は布団の中でそう嘆いていた。
海枝さん 「え?」
「!?」
なんとその声は海枝さんに届いていた。
海枝さん 「…怜ちゃんが過去に何があったのかは知らないけど、私は絶対に怜ちゃんの味方だから。大人は子供を守るものよ。見放すような態度をとるなんてもってのほか。怜ちゃんは私を好きに頼っていいのよ」
「う、うわあぁぁぁぁ!!泣」
海枝さんの優しすぎる声かけに、自分でもわかるほど大泣きしてしまった。
海枝さん 「れ、怜ちゃん!?大丈夫。大丈夫だからね。好きに泣いて!」
「ふぁぁ、、」
「あ、私、、私、、!」
ふと我に返り、自分が海枝さんに大泣きしてる姿を見られていたことに気づきここから逃げ出したくなった