- ̗̀⚠︎ ̖́-
nmmn
本人様とは関係ありません
自傷行為表現あり
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
橙side
薬と向き合う時間。
カッターと向き合う時間。
俺の中では大切な時間。
だけど、これは否定されるもの。
やめろって言われるもの。
でも、俺はやめようと思えなかった。
カッターがないと。
薬がないと。
生きていけない気がする。
生きていくのが辛い気がする。
でも、笑えない時がある。
みんなの前で。メンバーの前で。
いつもはカッターと薬があれば笑える。
でも、たまにカッターと薬があっても笑えない
ベットの上から動けない。
体調が悪い。
頭が痛い。
目の前がぐるぐるする。
だけど、動かないといけない。
体を無理やり動かす。
ドアを開けるだけで倒れそうになる。
だけど、いかないと。
みんなに会いに。
みんなに顔を見せに。
でも、今日は違ったみたい。
自分の家のインターホンが鳴った。
ドアをゆっくり開けると
メンバーがいた。
赤『…、?、寝起き…?w』
橙『ぇ、?』
赤『……今日、橙の家で会議だよ?』
橙『…え、…まじ、?』
赤『うん…とりあえず朝の準備しな?』
橙『…うん、…家どーぞ…汚いけど』
赤『お邪魔しま〜す!』
赤の幸の高い声は今の俺とは相性が悪く
全てに響く。
俺はとりあえず歯磨きと着替えを済ませる。
朝ご飯食べる気にならない。
一日が始まったばかりなのに
もう一日を過ごした深夜みたいな倦怠感だ。
赤『…朝ごはんは食べないの?』
橙『朝ごはんは…いらない…』
橙『お腹減ってないわ。』
赤『俺でさえ朝ごはんは食べて来たのに』
橙『あはっ、…w』
何もかも愛想笑いで済ませてしまう自分が嫌い
いっその事、笑いたくても笑えない
無愛想を装ってる奴が良かった。
それがダメなら笑いたい時に笑う。
笑いたくない時には笑わない
素直な奴が良かった。
でも、もう俺には自分の笑顔で
人の笑顔をするというキャラが作られている
いつの間にかできてしまった『橙』
俺は作ってない。誰かが
創り上げたものをもらっただけ。
それを演じるのがこんなに辛くなるとは
思わなかった。
心の底から『橙』が出来てたという過去の現実
『橙』が心の底から出来なくなった現在。
だからといって『橙』はやめない。
過去と努力と仲間との絆を壊さないために
『橙』を演じる日々。
赤『橙!!』
橙『、!!…なに、?』
赤に耳元で叫ばれる。
自分の仮の名前が叫ばれる。
赤『インターホン鳴ってるから…』
赤『体調悪いなら…俺が出るけど…?』
橙『………、頼んでいい、?』
赤『分かった。休んでてね…』
俺が悩みに悩んで出した答えは
赤を頼るような言葉だった。
立てる勇気が無くなったから
立ったら倒れる気がしたから赤を
頼るような形になってしまった。
もう動く気力もなく
自己嫌悪だけが重なり机に突っ伏す。
紫『橙くん体調大丈夫?』
橙『ぁう、…うん、…大丈夫…』
橙『少し体重いだけやから、』
紫『そっか…会議きつかったら言ってね』
橙『ん、』
俺が少しぼーっとしてる間にみんな集まってて
みんなから心配の目線が送られる。
桃『ほんと大丈夫、?』
青『会議…どーする?』
紫『この会議は延ばせるよ?』
赤『体調治した方が良くない、?』
黄『会議集中できないと思うよ…?』
橙『大丈夫。』
無理やりな大丈夫を口にしたら
不穏な空気のまま会議が始まる。
でも、こんな俺が集中できる訳もなく
意識が途切れるように俺の記憶が重ねられる
メンバーが真剣に会議をやってる声も
自分の弱音で上書きされるような感覚が続く
青『……橙くん、…そこ赤く汚れてる…』
橙『え、?』
青『袖が赤くなってるよ。』
青『手に爪がくい込んでて…そっから…』
橙『あぁ、…ぁあ、…あぁ、!!…ポロポロ』
自分の手を見てみれば、真っ赤な血が流れてる
俺からしたら見慣れたものだが
みんなの前という環境と血は
俺の中で合わなかった。
꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱
桃side
自分の手を見た橙は絶望したように
俺らから離れていく。
泣きながら、目を瞑りながら
耳を塞ぎながら、後ろに下がる橙。
青『橙くん、ッ…貧血なっちゃうよ、…』
元々貧血になりやすい体質の橙だから
出血が続けば倒れること間違いなしだ。
橙『ご、めんなさい、ッごめんなさい、…』
橙『俺が悪いの、ッ…ポロポロ』
橙『怒んないで、ッ…分かってるの、ポロポロ』
俯いて、ぶつぶつと話し始める橙。
その話を聞きながらそーっと近づく紫くん。
紫くんの手を微かに震えてて
顔つきもいつものように強くは見えなかった。
近付いたと思えばバチンと
痛々しい音が聞こえる。
紫『俺は橙くんをそれだけで』
紫『手放すメンバーは集めてない。』
紫『俺らは橙くんを怒るために絡んでない』
紫『みんな、橙くんが離そうとしてる』
紫『手を離れないように握ってる。』
紫『俺らが離れてるんじゃない。』
紫『橙くん自身が離れていこうとするんだよ』
紫『俺らは必死に橙くんの手を握ってる』
紫『なのに、橙くんは逃げようとする』
紫『橙くん気付いてよ、ッ…』
橙が浮きそうなくらい橙の頬っぺを
勢いよく持ち、橙への気持ちを放つ紫くん。
それを繋げるように言葉を放つ赤。
赤は橙の手のひらを手当しながら喋り出す。
赤『俺ら気付いてたから』
赤『橙が自分に自信が無いこと』
赤『一日中体が重いこと』
赤『カッターを自分の腕に使ってること』
赤『薬を多量摂取すること』
赤『食欲もなくて、頭も痛いこと』
赤『目眩もしてること』
赤『ぜーんぶ分かってるから』
赤『もう自分を隠さないでいいよ』
赤『橙を演じなくていいよ』
赤が言う筋を通れば橙は演じてるものになる
でも、納得した。
本人もやっと力が抜けたように
壁を伝って、床に座り込む。
桃『よしよし、偉いぞぉっ、…』
桃『今日は休も。』
黄『今日はまったり休もっ。』
黄『ここには仲間しかいないんだから。』
橙『ふへへ、っ…よろしくねっ。』
貴方の偽りなしの笑顔守らせてください。
⋆͛_𝐞𝐧𝐝_⋆͛
リクありがとう💞
こんな感じでゆっくり投稿していく
コメント
3件
こういう系大好物...🥺 ありがとうございます(
待って、過去一好きかも() ブクマ失礼🙇♀️