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『stxxx 短編集˙˚ 𓆩 ♡ 𓆪 ˚˙』

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『stxxx 短編集˙˚ 𓆩 ♡ 𓆪 ˚˙』

第12話 - 『気力』

415

2023年10月17日

#stxxx

#nmmn

#短編集

なな．

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415

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- ̗̀⚠︎ ̖́-

nmmn

本人様とは関係ありません

嘔吐表現あり

꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱

紫side

会社で仕事をしていると雨の音が

俺の頭に響き始める。

来た時は雨は降ってなくて晴天に近かったので

傘を持って来てない。

でも、そんな事を考えたのは一瞬で

気付けばもう24時。

仕事もひと段落ついたから

家で出来る仕事の資料とノートパソコンを

自分の鞄に突っ込む。

誰もいない静かなオフィスの電気を消しに

少し回って、鍵を閉める。

外に出てみれば昼より強くなった雨。

でも、俺に傘なんて無いし、

疲れて傘を買う気力も走る気力もなかった。

もう歩くことさえゆっくりで

疲れで体もだるくて急ぐことが出来ず

ただただ歩いて家を目指す。

よろよろと歩いてる俺の周りには

頭を守って、走って家に帰る人々。

傘を持ってる人もあまりの雨の強さに

少し早歩き。

完全に遅れてる俺はその遅れを

取り戻すことは出来ない。

ぼ~っと歩いてればもう周りには人すらいない

雨のせいで悪い視界と疲れきった俺は

もう家が何処かも曖昧なまま帰路だと

思われるところをただゆっくり歩いた。

꒰ঌ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈໒꒱

黄side

今日は橙くんと飲んでれば

もう日にちを越してて

急いで店を出てきたら雨が降ってた。

行きは車で来たけど飲み会が

長引くと思ったので僕は傘を

持ってきてたのでゆっくりと帰れると

思ったけど雨が酷かったから全速力で走る。

24時で人も少ない道を走ってると

前にはずぶ濡れになりながら歩いてる人が。

なんで歩いてるんだろうと思ったけど

僕も早く帰りたくてその人を追い越そうとした

だけど、見覚えのある顔だったから

無視出来ず声をかけてしまう。

黄『紫くん、？…傘は…』

紫『んへへ、傘はない、…』

黄『僕と一緒に走ろ。あとこっちは』

黄『紫くんの家の方向じゃないから』

黄『僕の家行こう。走ろう。』

紫『むり、…走りたくない…走れない…』

黄『風邪引いちゃうから。』

黄『僕、腕引っ張るからね…頑張ってね。』

紫くんの返事を待たずに腕を引っ張り

自分の家まで走る。

僕の家に着いた頃には紫くんはもう寝る寸前で

玄関で倒れ込んでしまった。

黄『お風呂は入ろう。びしょ濡れだから…』

黄『風邪ひかないように暖まろう』

バスタオルで紫くんを肩にかけて

お風呂場まで連れていく。

もう紫くんは自分の力で動こうとしない。

完全に疲れ果てて寝ようとする。

洋服を全部脱がして、お風呂で

シャワーをかける。

紫くんはもう、喋らなくなって

首をかくかくさせてる。

紫『うぇ゛、ｯげほ、…ぅ゛、げほ、げほ…』

黄『…え、…吐いちゃった…どうしよ…』

お風呂の暖かさが紫くんの体調を刺激したのか

急に嘔吐しだす紫くん。

もう僕もパニックでいつの間にかメンバーを

みんな集めるような形になってしまった。

もう深夜だが夜行性の人達ばかりだから

まだ起きてて、すぐ集合してくれた。

赤『黄ちゃ~ん、紫くん大丈夫？』

赤なんて5分程度でここまで来てくれた。

僕は赤を紫くんのところまで連れていく。

黄『まだ、ちょこっと嘔吐いてて…』

黄『もう呼びかけても反応しないんだよね…』

赤『あらぁ、…もう意識ないか…』

紫『ぅえ、……ｯ…げほ、げほ…ｯ~…』

紫『ぅ゛、ｯげほ゛…ぇ゛、ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ』

赤『収まらないね…』

黄『もう暖まったと思うし…』

黄『吐瀉物流してあげたいけど…』

そんな話をしてると、青ちゃんも桃くんも

到着してて、脱衣場の方まで来てくれる。

今までの全てを説明して

桃くんも青ちゃんに理解してもらう。

桃『あ~…もう吐瀉物流して服着させよ』

桃『多分風呂が原因だから』

黄『分かった…』

桃くんの指示に従って紫くんを綺麗にして

紫くんの服はびしょ濡れだったから

僕の部屋着を着せる。

もう完全に床にへたれこむ紫くん。

青ちゃんと赤に協力してもらって

紫くんをソファまで運ぶ。

橙『遅れたぁ、…』

青『相方の体調不良だぞ。』

橙『俺寝てたのぉ…』

青『…………許す（』

橙『よっしゃ、』

僕と赤は2人の会話を気にせず

紫くんの頭を撫でる。

まだ髪も乾かせないでびしょびしょの髪の毛。

癖はなくて、真っ直ぐな髪を撫でてると

紫くんがもぞもぞしだす。

桃『紫くん起きた、？』

赤『起きそう…』

桃『一旦、起こそう。お粥と…熱測りたい』

黄『じゃあ、起こそう…』

黄『紫く~ん、ちょっと起きよ~』

紫くんの体を優しくゆさゆさと揺らす。

少し揺らすと、紫くんはこっちを向いて

目を開ける。

紫『んぅ、……おぁよ、……ｯ』

赤『まだ、辛いね…お熱測ろうね』

紫『ん、…』

紫くんの脇に体温計を挟んで

音が鳴るまでゆっくり待つ。

少し待てば音も鳴って、紫くんがゆっくり

僕に体温計を渡す。

黄『…39.3…高いね…』

紫『んふ、』

黄『紫くん、赤のしっぽで遊んでる。』

赤『俺のしっぽがぁぁ、w』

紫『ん~…ふふ、』

黄『まだ辛いかな…ゆっくり休もうねぇ』

紫『ゆっくりやぅむぅ、！』

ゆっくり休んでね！

⋆͛‪‪_𝐞𝐧𝐝_⋆͛‪‪

リクありがとう👍🏻💓