テラーノベル
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イギリスは相変わらずの冷たい敬語でフランスに話しかける。いつもより少し、その言葉には微妙な照れとぎこちなさが混じっている。
イギリス「フランス、ちょっといいですか?」
声は冷たいが、どこか落ち着かない様子で視線を逸らしつつも続ける。
イギリス「貴方と行きたいという訳ではないのですが、もしよろしければ、買い物にご一緒しませんか?」
ぎこちなく、照れ隠しのように淡々と申し出る。
フランスは驚いたように笑う。
フランス「へえ、ツンデレなイギリスがそんな風に誘うなんて珍しいね。どうしたの?」
イギリス「…別に、何でもないですよ。ただの暇つぶしです。勘違いしないで下さい。」
イギリスは素っ気なく言うが、頬がほんのり赤いのをフランスは見逃さなかった。
フランス「まあいいや。イギリスとデートをするのも楽しそう。じゃあ、行こうよ、一緒に。」
フランスはぐいっとイギリスの腕を掴み、リードする。
イギリスはつい顔を背けて小さく呟いた。
イギリス「…別に、楽しみではないです。」
だがその言葉は、彼自身の心を偽っていた。
モールの中、イギリスはどこか緊張した面持ちで、フランスの隣を歩いていた。
イギリス「…別に、貴方に合わせているわけではないです。ただの流れですから。」
イギリスはツンツン言うけれど、時折チラリとフランスを見る目はやわらかい。
フランス「ほんとに?笑」
フランスは楽しそうに笑った。
フランス「嘘つくと自分が苦しくなるよ?笑」
イギリス「…別にそんなんじゃないです。」
イギリスは口を引き結び、そっぽを向く。
それでも、フランスは腕を軽く絡めて歩く。
フランス「ほら、リラックスしなよ。今日は僕が全部連れていってあげるんだからさ。」
イギリス「…頼んだ覚えはないです。」
イギリスは少しだけ息を吸い込み、心臓の速さを押さえた。
夜の高級レストラン。二人は向かい合い、皿の間で照明が二人の影を柔らかく揺らす。
フランス「イギリス、今日はどうして僕と一緒にいてくれるの?」
フランスはあえて挑発的に尋ねる。
イギリス「別に、貴方と一緒にいたいなどとは一言も言ってないですよ。」
イギリスは冷静を装って言うが、その声はなぜか震えていた。
フランスは微笑みながら言った。
「嘘つき。今日のイギリスは違うよ。そういうとこ、僕は嫌いじゃないな。」
イギリスは顔を伏せて、少しだけ笑った。
イギリス「…貴方に、嘘はつけませんね」
食事を終え、二人は静かな屋上の展望台へと向かった。夜空に星が煌めき、街の灯りが遠くに広がる。
フランスがゆっくりとイギリスの手を握り、目をじっと見つめる。
フランス「イギリス、ずっと言いたかったんだ。イギリスのことが好きなんだ。」
イギリスは一瞬言葉を失い、呼吸が止まりそうになる。
イギリス「フランス…そんなこと、貴方が言うなんて…冗談は許しませんよ?」
その声は震えていて、顔は真っ赤だ。
涙がぽろりと頬を伝う。嬉し涙だった。
イギリス「私も…貴方が好きです。ずっと気づいていたのですけど、認めたくなかったんです」
イギリスはその涙を必死に隠そうとするけど、フランスは優しく彼の頬を撫でる。
フランス「泣かないでよ。僕のこと嫌いじゃないなら、ちゃんと教えて?」
イギリス「…はい、好きです。」
イギリスは照れくさそうに、でも確かな声で答えた。
二人は自然と距離を縮め、唇を重ねた。互いの温もりを確かめ 合うように。
おちまい☆フライギにハマってしまった…
(♡ω♡)テェテェ
セシンティブの範囲が分からない…。キスはセーフなんでしょうか?
ふざけました。ではまた!
コメント
2件
私もフライギ好きだから最高! 素敵な作品ありがとぉ……!