「俺とですか…?」
「うん」
赤い箱を持つクロノアさんはめちゃくちゃ笑顔だ。
「こういうのって、普通好きな人とするのでは…」
「好きな人とするんだよ、俺は」
「ひぇ…っ⁈」
箱からポッキーを取り出したクロノアさんがそれを口に咥えた。
「ま、待っ…!」
肩を掴まれて、彼の端整な顔が近付く……、
「はっ!!」
そこで目が覚めた。
覚めてよかった。
「ゆ、夢か……なんちゅー夢を見てんだ俺は…」
心臓がバクバクしてる。
夢って自分の欲求が現れるって言うけど、もしかして俺って。
「クロノアさんのこと、好きなのか…?」
いやいや。
男同士だぞ。
それを否定する気はないけど、俺は至ってノーマルだ。
「……」
思い出される夢の中のクロノアさん。
それと、普段から一緒にいるクロノアさん。
「っ〜///!!」
考えれば考えるほど、あの人の顔しか浮かばない。
慌てて首を振って頭から追い出す。
「友達になんてこと…!」
夢は欲求の現れとも言うけど記憶の整理をしてるとも言う。
だからクロノアさんのことと、たまたま明日ってポッキーの日だよなぁとかいうのが寝る前に印象強く残っただけで、決してあの人とそういうことをしたいわけじゃない。
断じて!
「これから、遊びに来るのにどんな顔したら…」
変な勘ぐりだけされないようにされないようにだけ気をつけよう。
勘の鋭いクロノアさんにバレたらとんでもなく面倒だから。
─────────────────
「…で?トラゾーはどうして俺のこと避けるの?」
はい。
無理でしたー。
クロノアさんの顔まともに見れるわけないですよねー。
秒でバレたわ。
「さ、避けてる?…クロノアさんの気のせいでは?」
「目線合わないじゃん。…俺トラゾーになんかした?」
してはない。
いや間接的というか、かなり遠回しにされたというか。
勝手に俺が夢に見ただけだからクロノアさんは1ミリも悪くないんだけど。
肩を掴まれて至近距離で俺を見るその光景がまさにデジャブと言いますか。
視線を明後日の方向にして、クロノアさんを視界に入れないように必死だった。
顔を見たら絶対に表情に出る。
否が応でも、視線がクロノアさんの口元にいってしまうだろうから。
「……トラゾー」
「は、はい…⁇」
少しトーンを落とされた声で名前を呼ばれる。
友達にこんな理不尽な態度取られたら怒るだろうけど、自分の恋心を自覚してしまったらもう無理だ。
前のようには接することができないかもしれない。
結局、思い返せばクロノアさんのことに行き着いて俺ってやっぱりこの人のことが好きなんだなと思った。
広い意味での人間的にも、恋愛的にも。
「俺がトラゾーを気付いてないうちに傷付けるようなことがあったなら謝る。ごめん…」
「え⁈違っ…クロノアさんは何も悪くな…!!」
パッと思わずクロノアさんのほうを見てしまった。
「、…!、ぁ、ぇ、っと…」
友達として贔屓目なしにクロノアさんはかっこいいと思う。
世間から見ても、誰もがイケメンだというだろう。
俺にそう思われても気持ち悪いかもしんないけど。
硬直して、顔に熱が集まってくのが分かるくらい熱い。
「………ふっ」
前髪から覗く翡翠色が細められて、クロノアさんはちっさく笑った。
あこれやばいかも、と思った時には自分の部屋の天井とクロノアさんが視界いっぱいに広がっていた。
「ぇ、あ…?」
「トラゾー可愛いね、表情コロコロ変えて」
「………は⁈」
見られてた。
というか、表情に出ていた?
「俺のこと、夢にでも見た?」
「っ、!」
咄嗟に顔を逸らす。
それは肯定だと捉えさせるような行動だった。
その動作にクロノアさんは察したのか、ふぅんと声を漏らしていた。
目の前にはクロノアさんと自分用に置いた飲み物が置いてあり、それに必死で意識を集中させていた。
「どんなことされたの?教えてくれたら、それ、してあげるよ?」
「ひ、ぅ…ッ」
赤くなって熱を帯びてるであろう耳にクロノアさんが息を吹き込むようにして囁いてきた。
この人、自分の声がイケボと知らんのか⁈
「…へぇ、トラゾーって耳弱いんだ」
「は⁈、ち、違います!!」
囁かれたほうの耳を手で隠す。
が、その手を取られてソファーに押し付けられた。
「ちょ、っと…クロノアさん?…俺の態度が気に入らないからって、仕返しにしてはタチが悪くないですか…?」
「仕返し?……うーん、まぁそうだね。ある意味仕返しかも」
「ある意味…とは…?」
「トラゾー今日が何の日か知ってる?」
急な話題転換。
え、やだ、待って。
デジャブだ。
「えぇっと…世界平和の日…?」
じとりと目が据わっている。
「え、えーっと…靴下の日…?」
「……」
「えっと、介護の日、とか?」
「……」
「ピーナッツの日…」
「……」
「チーズの日…?」
これ、もしかしてあれを言うまでこの格好のままなのか。
「………ぽ、ポッキーの日…?」
「と?」
「ぅえ?プリッツ…?」
「で?」
「へ⁈」
「あとは?」
いや、思い浮かぶのはたくさんあるけど。
どれを言って欲しいんだ。
クロノアさんのこういったよく分からないタイミングで変なこと言うの嫌いではないけどすげぇ困る。
「…分かんない?」
「ぅひゃっ」
また耳元で囁かれる。
仕返しが過ぎんか、この人!
「今日はね…いい出会いの日と、…恋人たちの日、なんだって」
「ま、まっ…」
かぷりと耳を噛まれた。
「あぅッ!」
「このあとのいい夫婦の日が祝えれるようになろっか?」
「ひッ、ゃ、ちょっ…、⁈」
俺の脚の間に入ったクロノアさん。
そして、そのせいで少し腰が浮く俺の後ろに当たる主張してるクロノアさんのソレ。
「なっ…///⁈」
何で?
どうして、この人勃っ…⁈
「何でって顔してんね?」
押し付けられるように身体が密着する。
「はぅ…!」
「さっき言ったでしょ?いい恋人たちの日って」
クロノアさんがにこりと笑った。
「俺トラゾーのこと好きなんだ。ぶち犯したいくらい」
「ひ、ゃッ⁈」
腰が更に浮かせられて、まるでそういう行為をしてる格好にさせられる。
「ココ、入らして?」
服の上から下腹部を軽く押された。
「んッ!」
「そうそう。ちゃんとポッキーも持ってきたんだ。トラゾーに”食べて”もらおうと思って」
断らなきゃ。
逃げなきゃ。
退いてもらわなきゃ。
そう頭では思ってるのに、身体のほうが言うことを聞かない。
きゅっと疼くような感覚に戸惑う。
「トラゾー俺のこと夢に見るくらい好きだろ?じゃあ両想いなんだし、俺たちもう恋人だね?」
「待っ!クロノアさんっ!!」
押し返そうとしたもう片手も取られてソファーに縫い付けられ、完全にマウントを取られた。
押し返そうにも思ったより力が強くてそれができない。
「俺も最近ちゃんと鍛えてるからね。トラゾーくらいなら簡単に押さえつけれるよ」
「ふぁ…っ」
ぐりっと押し付けられる熱にびくりと身体が跳ねる。
「ダメ?トラゾーは俺のこと嫌い?」
眉を下げて寂しそうな顔をするクロノアさん。
俺がこの顔を見ると断れないの分かっててしてるから、ひどい。
「き、らいじゃ、ないです…っ」
「よかった。じゃあ続きするね?」
「え、ま…ッ」
掴まれた腕を引っ張られて、ソファーに座り直された。
背後にはクロノアさん。
当然、腰とお尻に当たるモノ。
「ッ…!!」
嫌でも意識してしまうソレに、僅かに期待し始める自分もいた。
「抵抗されるのも別に楽しいからいいけど怪我させたくないし……トラゾー服脱いで」
「えっ」
「えじゃないよ。痛い目見たくなかったら脱いで」
背後から囁くように咎められて肩が跳ねる。
本気で痛い目見そうで言われるがまま従う。
「っ、っ…」
視線が刺さるようにして脱ぐ姿を背後から見られる。
頭を抜いて、腕を抜こうとした時にクロノアさんに止められた。
「⁇」
両腕を引っ張られて、器用に脱ごうとしていた服で手首を縛られたのだ。
「へ…?」
「これでよし」
「な、ちょっと…えっ…⁈」
痛くないけど解けないくらいに縛られた。
「下脱がすね」
「あ、待っ…!」
膝上くらいまでズボンも下着も下ろされ、クロノアさんにソコをじっと肩越しに見下ろされる。
「…ッッ〜!!」
緩く勃って先走りが垂れているのを見られた。
「あれだけでこんなになってくれるんだ……ふはっ、かわいい♡」
先端を触られてびくりと腰が引ける。
そのせいで後ろに当たるクロノアさんのに腰を押し付けるような格好になってしまった。
「え?それ誘ってんの?」
「ゃ、ち、が…っ」
布越しじゃない素肌だから余計に、感じ取ってしまって。
もし、クロノアさんも素肌を晒していたら…。
「あ、ビクビクしてんね?想像でもした?ココに俺のが入るの」
「ひゃっ⁈」
際どいところを撫でられてぎゅっと身体が丸まる。
「可愛い声。ね?もっと俺に聞かせてよ、トラゾー」
耳朶を甘噛みされて囁かれて、びくりと腰が大きく跳ねた。
「…今のでイッちゃったの?…どんだけ俺の声好きなんだよ」
イッた余韻で震えるソコにクロノアさんの長い指が伸びる。
「ひっ、!、ゃ、やだッ、だめですっ!触っちゃ…んぁあ〜〜…ッ!!」
「すごいね。トラゾーってば感じやすすぎだろ。…感受性豊かだとそうなのかな?」
後ろからソコを触られて、逃げたくても逃げられない。
同じ身体の構造だからどこが弱くて気持ちいいとこから分かってるからクロノアさんの手も止まってくれない。
「だ、めッ、!や、ぁ、…ん、っづ〜〜〜!!」
「トラゾーの弱いとこみっけ♡」
グリグリと爪先で先を弄られて、嫌だと首を振って快感から逃げようとした。
「ココ、気持ちよさそうにしてるよ」
「や゛ぁ、あ…!」
それを許さないと、ぎゅっと握り込まれるようにして先を押さえられた。
「んぁぁあ…っ!!」
「またイッたね?…しょうがないな。…こんな簡単にイクトラゾーにはお仕置きしなきゃ」
ソファーの近くに置いていたクロノアさんの鞄から彼は何かを取り出した。
見慣れたパッケージだけど、それは赤色ではなくて白色だった。
「…へ、…ぇ…?」
びくびくと肩が跳ねる俺をにこっと笑って見たクロノアさんはこれまた器用にそれを箱から取り出して中身を一本手に取った。
「?、……っ、ま、さか…⁈」
「そのまさか。ココ出ないように蓋してあげる」
俺の出した白濁をそれに塗りつけ、チョコがコーティングされた方を先に充てがった。
「やめ、!、いゃ…くろのあさんっ!す、ぐに、イッて、ごめんな、さッ…だか、ら…ゃめて、…」
「言っただろ?”食べさせる”って」
ツプッと細いそれが挿れられる。
「〜〜──⁈、ッ、ツ〜───〜〜〜!!?」
若干の痛みを伴いながら、ソレがどんどん入っていく。
本来挿れてはならない場所に。
「……へぇ?入るもんだね?ほら、ぜーんぶ入ったよ♡」
とん、と押されて首が仰け反る。
「コッチからナカの気持ちいいとこ押しちゃったのか」
「ぁ、ひ…ッ、あ…ゃ…っ」
未知の感覚に頭がついていかない。
「また勝手にイカれても困るから縛っとくね?」
「な゛、やめ…っ、ひゃぅう…⁈」
根元をどこからか出したリボンのようなもので縛られた。
「ほら可愛くしといたよ」
「っ!!」
リボン結びをされて、途端に羞恥が勝っていく。
「トラゾー、あーんして」
「ぁ、…っ、んッ」
口に入れられた甘いそれ。
自分のモノに突っ込まれてるものと同じと認識して恥ずかしさで口に入るそれを離そうとした。
「離したほうが負けね?負けたほうは勝ったほうの言うこと聞く。ポッキーゲームの鉄則だろ?」
顎を掴まれて後ろを向かされる。
その間も、トントンと少し出ている部分をクロノアさんは押してコッチ側からナカを刺激してきた。
「ふッ、ん゛ぅう…!」
口から漏れる自分じゃないような声と半開きになるせいで落ちそうになるそれを咥える。
「いい子」
反対側を咥えたクロノアさんが焦らすようにして少しずつ齧っていく。
俺にそんな余裕はなく、ただ咥えてチョコの部分が溶けていくのを感じ取ることしかできなかった。
食べ進めていくクロノアさんとあと少しで唇が触れる、というところで、ぼやける視界の中彼が目を細めて笑った。
これマジでやばいやつだ、と口を離そうと思った時には遅かった。
一定で押されていたそれをぐりっと押し付けられた。
「ひゃぁあぁ゛ッ⁈」
衝撃で数センチ残ったそれが口から離れる。
「ぁ、ッ、ひ…んっ…」
射精すことができずにイッて、身体の中で熱がぐるぐると渦巻く。
涙目でクロノアさんを見上げれば、残ったそれを楽しそうに食べ終えるところだった。
「はい、トラゾーの負けね」
どっちにしても俺が口を離すことは決まっていた未来で。
クロノアさんはそれを分かっていながらこんなことをしたのだ。
「じゃあ俺の言うこと聞いてもらうからね?」
ズルズルと挿れられていたそれが俺のから抜かれる。
「チョコ溶けちゃってる。すげードロドロだ」
ほら、と見せられて慌てて目を閉じた。
「でも、気持ちよかったでしょ?トラゾー今すごい蕩けた顔してるよ」
違和感の残るソコを触られてびくっと腰が引ける。
「そんなに押し付けなくてもちゃんと挿れてあげるから」
当たるたび大きくなってる怒張に、身体は素直に反応していた。
「じゃあ、トラゾーこっち向いて」
「ぇ…は、ぃ…」
対面に座り直すとクロノアさんのモノを挟む形になってさっきよりもその熱を感じ取ってしまう。
「一回、腰浮かして?…ん、そうそう」
ズボンとかを寛げる金具の音や衣擦れの音に背中に汗が伝う。
「ゆっくり腰落として」
「ひぅ…っ⁈」
充てがわれる熱の熱さに肩が跳ねた。
「トラゾーが自分で挿れてみて?」
「なっ…!」
「勝った俺の言うこと聞くよね?トラゾーさっきの、口離したんだから」
擦り付けられるようにクロノアさんの先端がソコに触れてくる。
「ん、ぁ、うッ」
「トラゾーのココ物欲しそうだよ?俺の簡単に飲み込もうと動いてる」
「い、言わないでください…っ!」
縛られた両腕をクロノアさんの首に回してしがみつく。
「ッん、ン…!」
ゆっくりとナカに入ってくる感覚。
大きくて硬くて。
しかも、長いし太い。
それを思ってしまうと無意識にきゅっと締めてしまう。
「んぁッ…⁈」
しかも、気持ちいいとこで締めてしまいクロノアさんのが意図せずソコに当たってびくりと腰が跳ねた。
「まだ全然先しか入ってないのにイッたの?出してないからメスイキだね。…トラゾーってば淫乱すぎだろ」
「ぃ、いんら、んじゃな…!」
「ほら、もっと奥欲しいでしょ?頑張らないと、ずっとイクことになるよ」
腰を撫でられて甘イキする。
「…はッ、今ので?可愛いすぎだろ。どんだけ俺に触られるの嬉しいの」
自重も相まってゆっくりとクロノアさんのを飲み込んでいく。
何度も甘イキしながら。
「すげぇ痙攣しっぱなし。…これ、激しくしたらどうなるんだろうね?」
想像してしまって、身体が悦びに震える。
コレで奥を責められたら…。
「……想像しちゃった?でも、まだしてあげない。俺の言うことまだ聞いてもらわないといけないからね」
根元付近まで挿入ったところで、これ以上は無理と首を振った。
慣れない感覚と、快楽に身体と頭が呆けている。
「じゃあトラゾー動いて?俺のことイカされたら、いっぱい奥にあげる。…今よりもっと、ね」
「ぁッ、ふ、…」
クロノアさんにしがみついたまま、抽挿をする。
「ん、ぁ、…ふっ、ぅ…ッ」
こんなことしたことないから分からない。
とにかくクロノアさんを気持ち良くしてあげなきゃという頭で動く。
拙いぎこちない動きにクロノアさんは、もどかしさを感じてるに決まってる。
「ンんっ!」
きゅっと締めたり、当たったところで先を押したり出来る範囲の動きをした。
「は、ッ…トラゾー、ホントに初めて、なの?」
目を開けてみれば、片眉を顰めて耐えた表情のクロノアさんがいた。
「あな、た以外に…こんな、させる、わけ…っ、ひぇっ⁈ッ!、なん…でぇ…⁈」
びくりとナカで大きくなるソレに目を見開く。
「煽らないでよ。…これでも必死で我慢してんだから…っ」
「だ、って…くろのあさんの、こと、ッ、きもちよく、してあげたくて…っ!」
「だからっ……そういうのが煽ってるっつてんだよ、俺は」
鋭くなる翡翠には怯えと期待に揺れる俺が映っていた。
痛いくらい腰を掴まれ、クロノアさんが俺を見て笑った。
「俺のことイカせるなら、別にこっちが動いてもいっか。トラゾーのナカすごい気持ちいいし」
「へ、ぁ、待っ…あ゛───〜〜〜ッッ!!」
「ほらもっと奥入れたよ?」
「だ、だめっ、そ、こ、だめ…な、とこぉ…ッ!!」
「ダメなら何で開いてくれたの?期待してたくせに。嘘つきにはお仕置きだよ」
「ゃ゛ぁああ…っ⁈」
縛られてるせいで何も出せずにメスイキばっかしてる。
ぐるぐるする熱が余計に快楽を助長させていた。
「イ、かせへ…くだ、さぃい…ッ!、くるし、ぃ…っ、いゃぁあ…っ!!」
「ずっと、メスイキしてんね?、ココ可愛く震えてる」
下から激しく突かれて、先を指で弾かれてまたイク。
「今リボン解いたらどうなるかな?」
「!!?、や゛め、て…ゃ……」
しゅるりと解かれた瞬間、我慢させられてきたものが一気に出ていく感じがした。
「わっ、潮吹いたの?…どれだけ俺のこと煽れば気が済むのかな?」
「ひぅ゛、ゃ、んぁあっ!、だめ、だめッ、やら゛ぁ…ッッ!!」
強すぎる快感に俺はやだしか言えなくて。
クロノアさんはそれを見ても喉を鳴らして笑うだけで。
「俺のこと離したくないって締め付けてるくせに。抜こうとしたら奥に飲み込もうとしてるのはトラゾーだろ」
引き抜かれそうになって、無意識にナカが出て行かないように締め付けていた。
「ほら?挿れたら挿れたで、もっと奥って咥えてるのお前だろ」
「ひん…ッ」
唐突にお前呼びされてびくっと肩が跳ねた。
「あれ?お前呼びにイッたの?ははっ、トラゾーってホント分かりやすいね?可愛い♡」
「ち、が…ッ、な、れてない、からぁ…っ」
「まぁ、俺もトラゾー呼ぶならちゃんと呼んであげたいし、そっちのほうが溶けた顔してくれるからね」
「くろのあ、さん、のっ、しょうわ、るッ…は、らぐろっ、どえす…えっち…っ!」
「……」
無言で抜かれた1番奥を強く抉られた。
「──────ッッ〜〜♡♡♡!!?」
「ドMのトラゾーは苛められたいみたいだから、たっくさん時間かけてココ可愛がってやるよ♡」
容赦のない突きに、ぎゅうとクロノアさんにしがみつく。
「コッチも苛めてあげるね?」
かぷりと尖っているソコを甘噛みされて、白濁と違うモノをまた吹き出した。
「俺に触って欲しくてこんなに勃たせてんの?いじらしいねトラゾーは」
「ち、がぅ♡、やめ、むね、だめッ♡!」
舌で転がされたり噛まれたりしてびくびくと肩が跳ねる。
その間もナカはぐちゃぐちゃに突かれて頭がおかしくなりそうだった。
「んひゃぁッ♡」
「いっちばん奥、初めて抜かれたのにもうこんな感じちゃって」
「ら、っへ、…ん、ぁッ♡、くろのぁさんッ、♡が、きもち、よく、して、ひぅんっ♡、くれる、からぁ…っ♡」
「俺も気持ちいいよ♡もう俺たち立派な恋人同士だね♡」
「ひゃい♡おれ、くろの、あさんの、こいびとで、うれしいです…ッ♡♡」
「じゃあ、次は夫婦になろーね♡」
「は、ひッ♡」
ぐっとお腹を押されて、甲高い声が上がる。
「孕むまで、このナカいーっぱいにしてあげる♡」
「ぅ、れしい、れす♡♡」
恋心を自覚してから、両想いになって恋人からの夫婦の展開が早すぎて最早こっちが夢じゃないかと思うくらいだ。
「あ、そういえば結局、夢に出てきた俺はトラゾーさっき何をしようとしてたの?」
「ふぁッ♡!」
ナカを抉るように擦り付けるようにして奥をトントンとするクロノアさんが俺のほっぺを触った。
「き、す…♡?」
正確にはポッキーゲームだけど。
「へぇ?じゃあ、俺がたくさんしてあげる♡トラゾーの舌が回らなくなるくらいぐちゃぐちゃにね♡?」
そう言って呼吸を奪うようにして口を塞がれた。
「ん、ンンぅッ♡!」
他人の粘膜が触れてる。
でも、クロノアさんだからすごく嬉しい。
どこもかしこも、この人に埋められて満たされているから、多幸感で心が躍っていた。
嬉しくて自分から舌を絡めれば、それを絡めるようにクロノアさんの舌が蠢く。
きゅんと締まるナカでドクドクと脈打つソレと奥で広がる熱。
「ぷ、はぁッ♡」
「ほら、まだ孕むのに足りないからもっとたくさん注いであげる♡」
「ふ、へっ♡おれの、なか、いっぱ、いにしてくだ、さいッ♡」
負けたほうは勝ったほうの言うこと聞かないといけないからな。
お互い幸せで嬉しいことだからいいよな?
シェアハピというやつだ。
ん?え?実際、今日は何の日かって?
クロノアさんと俺が恋人になれた日♡
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初コメ 失礼します ポン酢サンの作品 よく見てました 〜 、 相変わらず 上手で尊敬します 〜 フォロー ありがとうございます ♪