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第三話
休日
「んー。やっと終わったわね、補習。あたし、疲れちゃったわ。ね、今から街に行って甘いもの食べましょ」
「ほな、うちは武器屋に行くわ。修理に出したフィールが帰ってくるねん」
「え、っと……それ、何の武器なの? 椥辻さん」
「フィールはボーガンやな。ピンクの可愛い子やねんで。フィール」
「あなたの武器は全部ピンクでしょ……。ちゃんと外出届、出しなさいよ?」
私の言葉に、御厨くんは首を傾げ、椥辻さんに視線を送る。
「なにゆーてんのや、綺? あんたも来るんや」
「私は行かないわよ? 武器の手入れもあるし」
「あら。じゃ、いい道具屋を紹介してあげるわ。ねー、朔夜ちゃんも……あら? 朔夜ちゃんは?」
「み、神剣くんな、ら……帰ったよ? ……あの、寝るって」
「なんや。つれないなぁ。ほな、綺、行こか」
「ちょ、っ待って! 私、行くなんて言ってなーい!」
……抵抗虚しく、私はみんなと街に来ました。
たまにはいいけどね……。
御厨くんおすすめのクリームも買えたことだし。
「あ。見て♪ 美味しそうよ。ここで、お茶しましょ」
「ほんまや。このパフェ、おいしそうやな……。ほな、ここで、お茶にしよか」
「僕、買い忘れた薬草あ、るから……先に入ってて」
薬草……。
私には難しく、避けてきましたが……薬学では、それなりの成績は修めています。
……興味もあります。
「皇刃くん。私も一緒に行っていいかしら?」
「え? 早乙女さん、薬草に興味あったの?」
驚いた顔をされますが、興味はありますよ。
ただ……種類が多すぎて、座学で習うものしか覚えていません。
「ほな、一旦別れよか」
椥辻さんの案で一旦別れ、皇刃くんの買い物が終わり次第、ここの喫茶店で合流することになりました。
「早乙女さん。楽しそうだね。無理やり連れ出したから心配しちゃった」
「!! そ、そうかしら?」
ええ……認めます。
楽しんでる自分がいます。
久しぶりに討伐以外で街に出られたからでしょうか?
門限まで楽しもうと思います。
コメント
1件
第3話、読みました!補習終わりの休日、みんなで街に出る流れ、すごくほっこりしましたね。それぞれの目的が違って(スイーツ、武器屋、薬草)、自然に別行動するところがリアルでいいなと。特に、無理やり連れ出された綺さんが「楽しんでる自分がいます」と認めるシーン、すごく可愛くて、彼女のちょっとした変化が感じられて好きです。日常の何気ない一緒が、じんわり温かい話でした。