翌朝を迎えても、やはりホテルにアラスターの姿はない。
作曲の気分転換がてらに探しに行くとチャーリーに伝え、朝早々にホテルを後にした。
――街中――
店主「アラスター?ここには来てないなぁ」
〇〇「そっか・・・わかりました、ありがとう!」
しばらく街中をウロウロしたり、行きつけの店に尋ね聞いて見たけれど手がかり無し。
今もあの喫茶店のマスターに尋ねてみたが、ここにも来ていないようだった。
??「アラスターって、あのラジオデーモンだろ?」
??「さっき、俺見かけたぜ?」
次の捜索先を決めあぐねていると、ふと後ろから声を掛けられた。
振り向くと、喫茶店の椅子に腰掛けて新聞を読む悪魔と、そのサングラス越しに目が合う。
〇〇「本当?よければ、どこで見かけたか教えてもらえるとありがたいのだけど・・・」
??「俺の職場のビルさ」
??「これから戻るところだ。案内してやろうか?」
こちらに歩み寄ったその悪魔から、エスコートするように手を差し出される。
その手を取るべきか悩んでいると、少し強引に手を握られた。
??「ヴァレンティノだ」
ヴァレンティノ「どうぞよろしく・・・お嬢さん」
ニタァ、と少し不気味な笑顔が近づき、申し訳ないが少し顔が引きつる。
〇〇「え、えぇ・・・〇〇です。よろしく・・・・・・」
ヴァレンティノ「あぁ、それじゃあ行こうか。こっちだ、着いてきな」
正直苦手なタイプかもしれないなと感じながら、私は少し離れてその背中を追いかけた。






