テラーノベル
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次の日――
𓏸𓏸は昨日のことを気にして、朝から涼ちゃんに話しかけなかった。
一方、ベッドの上の涼ちゃんは、まだ自分のことをずっと責め続けていた。
(やっぱり、死にたい……)
そんな時、看護師が伝えたことを涼ちゃんに知らせようと、𓏸𓏸がそっと口を開いた。
「涼ちゃん、看護師さんが――」
だが、涼ちゃんはまた思わずきつい声で
「……話しかけないで。僕のことはいいから」
とだけ言ってしまう。
その瞬間――𓏸𓏸の顔に、怒りが浮かんだ。
「こっちは頑張って話しかけてるのに!何その態度!」
そう言い放つと、𓏸𓏸はそのまま勢いよく部屋から出て行ってしまった。
シーンと静まり返る病室。
涼ちゃんは、言葉にしたくなかったことをまた口にしてしまったことを
とても後悔して、
(また怒らせちゃった……)
その思いが頭の中をぐるぐると回り続けた。
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