E「ゾムさんいつの間に入ってきたんですか、!?」
Z「ふーん!話は聞かせて貰ったぜ…
で、なんやっけ?」
R「いや脳溶けとるんかい」
E「え〜と、かくかくしかじかでね?」
Z「ふんふん、なるほど。
お前、俺に言ったようなことエミさんにもいったんか?」
R「いや?そんなことは〜…」
Z「お前、駄々こねるのはええけど、
こねるとこ間違えとるんちゃうか?」
R「えっ?」
俺の事を全て見透かしたように。
Z「お前、俺ん時に俺らを困らせたくないって言っとったやん。
でも、それはお前がそう思い込んでるだけで、
お前が隠すから俺らは余計お前を心配してんねん。
だから、困っとる。
ロボロ、優しい嘘は、時に人を傷付けるんやで」
図星…とも言えるだろう。
確信をつかれたような言葉。
ゾム自身の、率直な答え。
俺は少し戸惑っていた。
R「…ッ、俺…お前らのこと困らせとるんか、?
俺…間違っとるん…?」
助けを乞うような、そんな言い方をした。
心のどこかでこいつは答えを導き出してくれる。
そう、確信していた。
Z「誰やって死ぬのは怖いよな。
俺やって怖い。
死ぬことより、皆といれなくなること、
皆の中から俺が居なくなってしまうことが、怖い。
お前も、死ぬのは怖いやろ?」
黙って…頷く。
Z「…お前は、なんで死ぬのが怖いんや?」
よく考えてみれば俺は、何が怖いのだろう?
何に、怖がっているのだろう?
ふと、皆の顔が浮かんだ。
まだ一緒にいたい仲間。
優しい笑顔で俺を包み込んでくれた仲間。
1番俺の気持ちを分かってくれていたシャオロン。
シャオロンが現実でいなくなっても、
俺の中でシャオロンは生きている。
でも、皆が俺の事を忘れてしまったら?
考えたくもない。
じゃあ、俺が怖いのは___
R「俺…は…みんなと居れなくなるのが、怖い…
世界から…みんなの中から、俺という存在が…!
消えてしまうのが怖い…!」
Z「…せやな。
なら…生きんとあかんな」
慎重に、言葉を選びながら言うゾム。
生きたいと思っても、俺の足には枷。
余命という名の鎖。
R「でも…ッ余命が…!もう1年も無い…ッ!」
今からじゃ、遅すぎる…
何をやっても間に合わない。
Z「ロボロ、落ち着け。
もう、やない。まだ、や。そんな暗い顔すんな!
お前一人で解決せんでええねん。
ドーンと俺らを頼っていけ?な!エミさん!」
E「そうですよ!!頼って!ロボロさん!」
ふっ、と心の重みが取れた気がした。
R「頼って…ええの…?迷惑やって…」
Z「俺は頼って欲しいし、迷惑だってかけて欲しい。
それで、お前の重みが減るなら、そうするのが、
友達やろ?」ニッ
R「っ、あ、りが、とう…ッッ」
不覚にも涙が溢れてしまった。
泣き崩れる俺をそっと抱きしめてくれるゾムとエーミール。
こんなにも、良い奴らに俺は出会ってたんやな…
ありがとう、2人とも…
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡500
コメント
2件
めっちゃ最高です…👍 もう、こっちまで、泣きそうに…