この作品はいかがでしたか?
901
この作品はいかがでしたか?
901
E「ゾムさんいつの間に入ってきたんですか、!?」
Z「ふーん!話は聞かせて貰ったぜ…
で、なんやっけ?」
R「いや脳溶けとるんかい」
E「え〜と、かくかくしかじかでね?」
Z「ふんふん、なるほど。
お前、俺に言ったようなことエミさんにもいったんか?」
R「いや?そんなことは〜…」
Z「お前、駄々こねるのはええけど、
こねるとこ間違えとるんちゃうか?」
R「えっ?」
俺の事を全て見透かしたように。
Z「お前、俺ん時に俺らを困らせたくないって言っとったやん。
でも、それはお前がそう思い込んでるだけで、
お前が隠すから俺らは余計お前を心配してんねん。
だから、困っとる。
ロボロ、優しい嘘は、時に人を傷付けるんやで」
図星…とも言えるだろう。
確信をつかれたような言葉。
ゾム自身の、率直な答え。
俺は少し戸惑っていた。
R「…ッ、俺…お前らのこと困らせとるんか、?
俺…間違っとるん…?」
助けを乞うような、そんな言い方をした。
心のどこかでこいつは答えを導き出してくれる。
そう、確信していた。
Z「誰やって死ぬのは怖いよな。
俺やって怖い。
死ぬことより、皆といれなくなること、
皆の中から俺が居なくなってしまうことが、怖い。
お前も、死ぬのは怖いやろ?」
黙って…頷く。
Z「…お前は、なんで死ぬのが怖いんや?」
よく考えてみれば俺は、何が怖いのだろう?
何に、怖がっているのだろう?
ふと、皆の顔が浮かんだ。
まだ一緒にいたい仲間。
優しい笑顔で俺を包み込んでくれた仲間。
1番俺の気持ちを分かってくれていたシャオロン。
シャオロンが現実でいなくなっても、
俺の中でシャオロンは生きている。
でも、皆が俺の事を忘れてしまったら?
考えたくもない。
じゃあ、俺が怖いのは___
R「俺…は…みんなと居れなくなるのが、怖い…
世界から…みんなの中から、俺という存在が…!
消えてしまうのが怖い…!」
Z「…せやな。
なら…生きんとあかんな」
慎重に、言葉を選びながら言うゾム。
生きたいと思っても、俺の足には枷。
余命という名の鎖。
R「でも…ッ余命が…!もう1年も無い…ッ!」
今からじゃ、遅すぎる…
何をやっても間に合わない。
Z「ロボロ、落ち着け。
もう、やない。まだ、や。そんな暗い顔すんな!
お前一人で解決せんでええねん。
ドーンと俺らを頼っていけ?な!エミさん!」
E「そうですよ!!頼って!ロボロさん!」
ふっ、と心の重みが取れた気がした。
R「頼って…ええの…?迷惑やって…」
Z「俺は頼って欲しいし、迷惑だってかけて欲しい。
それで、お前の重みが減るなら、そうするのが、
友達やろ?」ニッ
R「っ、あ、りが、とう…ッッ」
不覚にも涙が溢れてしまった。
泣き崩れる俺をそっと抱きしめてくれるゾムとエーミール。
こんなにも、良い奴らに俺は出会ってたんやな…
ありがとう、2人とも…
𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡500
コメント
2件
めっちゃ最高です…👍 もう、こっちまで、泣きそうに…