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#幽霊
凛道桜嵐 新
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#日常
がくじゅつてき・あかげ
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わーい
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とりあえず、和束ハル対策本部が高千穂先生に詳しく事情を聞くことになり、高千穂先生はおとなしく車に連れていかれた。
高千穂先生が車に乗り込もうとした時、緑さんのポケットから着信音が鳴った。
「はい……え、根津神社!? え、明治神宮と浅草寺も!? はい、はい……え、全部!?」
電話の相手は叫ぶように話していたので、俺達にも言ってることが聞こえた。
「気配の全部から蛇の尾が出ました! 霊力の流れが根津神社に集まってます!!」
蛇の尾!? 何!?
「蛇の尾が霊力を吸って根津神社に集めてます!」
どういうこと!?
緑さんはわかったらしい。
「和束ハル、蛇神と合体してる!? 各地に蛇の尾で根を張って吸い上げてるの!?」
「そうです!」
ヤマタノオロチの逆バージョンになってる……ってこと!?
話を聞いた千歳が、ボンと音を立てて黒い一反木綿になった。
『根津神社って文京区の千本鳥居だろ!? ワシ行くか!?』
緑さんは近くに停めてある車を見た。
「行かなきゃ、車……ええと、私とあかりちゃんと……紅さんと七瀬さんも乗せるとなると……」
『ワシ車より早く飛べるから飛んでく! そっち乗せられるだけ乗せて来てくれ!』
千歳はそう言い残して、上空に飛び上がった。
「千歳!? 大丈夫!?」
こんなときでも女声のまま聞いた俺をほめて欲しい。
千歳は俺を見下ろして叫んだ。
『もう霊力のぶつかり合いだから術で変なことされないと思う、和束ハル見つけたら取り押さえる!』
緑さんは千歳を見上げて言った。
「確かにもう取り押さえるしかない! 和束ハルの霊障でやられる人が出るかもしれないから、千歳ちゃんに意識を向かせて!」
『わかった!』
そう言い残して、千歳は北北東の空に飛んでいった。
和束ハルがとうとう行動を起こした。人質を取るような真似はあんまりしたくないけど、和束ハルには高千穂先生の身柄を確保してると見せつけたほうがいいのかも……それで、高千穂先生に、和束ハルへこんなことやめろって言ってもらうしかない。
それで和束ハルが止めるかどうかは賭けだけど、霊感がなく術とやらもわからない俺に思いつくことは、それしかない。
俺は、高千穂先生に言った。
「高千穂先生。一緒に根津神社に来てください。それで、自分は身柄を確保されているから、和束ハルにこんなことやめろって言ってください」
高千穂先生は、うなだれたまま「行きます」と言った。
俺はバカだった。高千穂先生は、行くとは言ったけど、言うとは言わなかったし、何よりも、和束ハルの願いを叶えてやりたかったのだ。
コメント
1件
うわあ……今回も重かったね。和束ハルがついに動き出したんだ。蛇の尾が霊力を吸い上げてるって描写、ヤマタノオロチの逆バージョンって表現すごく怖かった。千歳が一反木綿になって飛んでいくの、ちょっとかっこよくて笑っちゃったけど。 最後の「行くとは言ったけど言うとは言わなかった」ってオチにゾッとしたよ。高千穂先生の「和束ハルの願いを叶えてやりたかった」っていう本音が刺さる……もうどうなっちゃうんだろう。続きが気になるよ🥀