コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
翌日、いつもの様に屋上に来ていた。
案の定会長の方が早く来ていて、
またからかわれている。
「今日も卵サンドなの?飽きないね〜 」
「まぁ、卵好きですから」
「私は君が好きかなあ。」
思考が止まる。
え?今なんて言った?
君が好き、と言ったのか。
驚いた表情をしていると。
「嘘だけどね。」
「か、からかわないでくださいよ。」
「ん〜それは無理だね〜」
やばい。
さっきから心臓の音がうるさい。
君が好き、
人生で初めて言われてしまった。
嘘だったけど。
「ていうか、会長。」
「ん、なあに?」
「生徒会の仕事とか無いんですか?」
「あるよ〜」
「え、いいんですか?やんなくて。」
「別にすぐ終わるしいいのいいの。」
そんなにすぐ終わる物なのか、
結構大変そうだと思うけど、
確かに会長ならすぐ終わる物、なのか?
「ねぇねぇ揺不君。」
「なんですか?」
「私がさっき好きって言った時、本気だったらど
う返事してたの? 」
「え?、あ、いや…分かんない、です」
「優柔不断な人はモテないよ。」
「う、やめてくださいよ本当にモテないんですか
ら効くんですよ」
「まぁでも、揺不君ならOKって言ってそう。」
「え、自信ありすぎじゃないですか?」
「別にそういう訳じゃないよ?揺不君の性格的に
告白されたら付き合ってそうだなーって 」
「まだ会って数日ですよ?分かんないでしょ」
「そーかなぁ? 」
「そーです。」
「じゃあ揺不君」
「はい?」
「好きです。付き合ってください。」
「…嘘なの分かってるのでNOで。」
「えーひどい!私の愛だよ?受止めてよ後輩で
しょー!」
「後輩を愛のサンドバックにしないでください」
「もー、せっかく愛を込めてあげたのになあ」
「その手は通じませんよ」
「あーあ!ノリが悪い後輩は辛いなあ!」
「ねぇごめんじゃん黙んないで!お願い!」
「まぁ許してあげます。」
「あ、今日も手繋いで帰る?」
突然そう聞いてくる。
いや、当然はいといいたい。
というか言わせてください。
でもね、こっちのプライドもあるんです。
ここはいいえと言うべき。
絶対に。
「やっぱり揺不君手暖かいね〜」
「…うす」
「照れてる時の反応じゃん。」
悪戯な笑みでこちらを見ている。
当たり前に照れますよそりゃ。
昨日も思ったけどちらちらとクラスメイトやら後輩やらに見られてるんだよなぁ。
「やっぱり手繋いでる時は本当に付き合ってる感
じしない?」
「し、しませんよ」
「え〜?でも私と付き合えてると思えるよ?」
「思えなくていいんですよ」
「酷〜い。冷たい男もモテないよ揺不君。」
「モテなくていいですよ別に。」
「あ、拗ねちゃった?可愛いね〜」
「本当に拗ねてるじゃん。」
めちゃくちゃ会長が笑っている。
何も言い返せないし、
この状況抜け出したい、
「撫でたげよっか?」
「子供じゃないんですよ?」
「え〜?私から見たら拗ねてる可愛い可愛い子供
なんだけどなぁ」
「じゃあ撫でてみせてくださいよ、届くなら。」
「あ!身長差はずるいよ揺不君!」
必死に俺の頭を撫でようと背伸びをし限界まで会長が近づいている。
やばいめっちゃいい匂いする。
というか胸が当たっている。
どうしようこれはいけない。
けど止めるのは少し、その。うん。
そう考えていると、
「あ〜あ、揺不君はそういうことする人なんだ
そーなんだ!」
そう言い放って背伸びをやめた会長は少し早歩きで前に進んでいく。
繋いでいた手が離れそうになり咄嗟に掴むと、
「っへッ?!」
「あ、すみません…つい。」
「びっくりした、」
「会長が早歩きするのが悪いんですからね」
「ごめんごめん。」
少し驚いた表情を見せた会長はすぐにいつもの様に笑顔でこちらを見た。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
どーだったでしょーか!
というか、この作品ですね、
会話文重視で作っているので、
チャットノベル感覚で見て貰えたらいいなと!
てことで、
気に入ってくれたら!
いいねとフォローよろしくです!
良ければ別シリーズもあるので、
そちらも見て言ってください!
それでは!