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防弾小児科病棟

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防弾小児科病棟

3 - 第3話

♥

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2024年07月19日

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YG(ユンギ)side

AM9:00


いつものように、病棟内を歩いているとPHSの呼び出し音がなる


YG「はい?」


JN「ユンギヤ~ヘルプ来て」


YG(またかよ)「今行きます」


遠くの方から聞きなれた声が聞こえる

部屋が近くなるにつれて声も大きくなる


???「ユンギヒョンじゃないとしない!!」


YG「おいおい今日もかよ」


YG「ジンヒョンヘルプ来ました 」


JN「ユンギヤ~」


JN「グガの聴診やって、ユンギヤじゃないとしないって言うこときかないらさぁ」


いやいや、自分の担当患者だろと思いながらもグガの聴診を始める


YG「グガ服脱いで」


JK「やだ」


YG「胸の音聞くだけだから、痛くないだろ」


そう言うと、イヤそうな顔をしながらも服を脱いでくれる

YG「息吸って吐いて」


JK「終わり?」


YG「ん、終わり」


YG「ジンヒョン、グガ終わりました」


JN「ありがとう 」


ジンヒョンはそう言うとグガをつれて部屋を出ていく


多分、採血をするのだろうと思いつつ永夢の聴診をする


YG「永夢服脱いで」


YG「息吸って吐いて」


YG「ん、Ok」


YG「永夢、吸引するか」


と言うと永夢は、ええー、と言いあからさまにイヤだといった顔をする


それもそのはず、喘息の薬はとてつもなく苦い、


その上永夢は吸引が苦手で、毎回咳き込んでいるからだ


YG「ええーじゃないだろ 」


YG「吸引しないと苦しいままだぞ」


YG「それでもいいのか?」


M「やだ」


YG「じゃあ頑張れ」


そう言いつつ吸引の準備を始める


YG「永夢ゆっくり息吸えば咳き込まないから」


M「ケホッすぅゲホッゲホゲホ」


YG「ゆっくりゆっくり」


M「スーハーゲホスーハー」


YG「よし、頑張った」


M「もう、二度こんなのしたくない」


YG「じゃあ二度としないように点滴頑張ろうか」


M「ホントにそれだけは絶対にしたくない!絶対」


M「ヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダヤダ」


何回言うんだよ


YG「腕出せ」


M「絶対にしない」


永夢は、腕を布団でガードするもやはり相手は大人だ

すぐに布団をはがされ腕をがっちり捕まれる


するとそこにたまたまジミンが部屋に入ってきた


JM「ユンギヒョン点滴するんですか?」


YG「ジミナ腕抑えて」


ジミンは、はいと言うと永夢の腕を抑える


ユンギは、手際よく腕を消毒し針をさす


M「痛い痛い痛い痛い!!針抜いて! 」


YG「永夢、暴れんな」


JM「頑張れ」


ユンギは、針を刺した後、腕を固定する


M「グスッ痛かった」


JM「もう終わったじゃん」


M「刺したところがジンジンして痛いの」


そう言う永夢は、少し眠そう


その姿を見たジミナが、


JM「お昼ごはんの時まで寝てていいよ」


と言うと、眠くないとと言いつつ欠伸をする


YG「欠伸してんじゃねぇか(笑)」


そう言うと、永夢はしぶしぶ布団に入り、数分後、寝息をたてた


点滴の片付けをしているとジミナが、一言


JM「神様って残酷ですね」


YG「え」


YG「どうした」


JM「あっ、いやただ単に僕達は、健康に生きて行けてるのに」


JM「何で永夢達は、毎日毎日辛い検査や点滴、発作に耐えて 」


JM「頑張ってるのに良くならないんだろうと思って」


YG「ジミナ、厳しい事を言うが」


YG「それが、現実だ」


YG「当たり前のように上があれば下もある」


YG「恵まれる奴もいれば恵まれねぇ奴もいる」


YG「かと言って、何も出来ない訳じゃ無い」


YG「ジミナにできることは何もないのか?」


そう言うと、ジミナは、はっとしたような顔で


JM「僕に出来ることは一緒にいてあげる」


YG「ん、そう思うなら一生そばにいてやれ」


YG「なんだかんだ皆ジミナのこと大好きだから」


ジミンは、とっびきりの笑顔で、


JM「はいっ」


と言った


ユンギは、去り際に小さな声で


YG「神様なんかクソ食らえだ」


と言った


だがジミンには、その声は聞こえていない



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