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おぉ、神だ()
良いねノベルか
もう逃げ出したい…ッ
毎日ドアを開けるたびに冷たい視線と冷たい水が自分の心に突き刺さる
周りから聞こえる小さな笑い声…そんな声を無視して話し出す先生の声…全てが嫌いだ
学校に行くたびに増えてく傷…もうぜーんぶ消しちゃいたい
今日こそもう終わりにしよう…そう思って橙色に染まりかかった空を見上げた
もう9月下旬…昼間はまだあったかいけどこの時間になると肌寒い
靴を脱げかけたその時…透き通った声に話しかけられた
「ねえ!君何してんの?」
姿を見ずともわかる…この人は自分とは関わっちゃダメな人
真っ黒な未来しか無い自分とキラキラした未来がある君…
関わっていいわけない
「寒いでしょ〜!僕の上着貸そうか〜?」
「…大丈夫です」
話返すつもりはなかったけどそんなこと言われたら返さないわけにはいかない
「そっか!一緒に帰らん?」
…なんでそうなった?話が飛びすぎではないか?
「返事がないってことはいいってことね!行こー!」
「あっ!ちょ!」
拒否権は…無いってことね…今日のとこはやめておくか
コツコツと君と自分だけの足音が廊下中に響く…気まずい
「ねね!」「あの…」
話し始めるタイミング同時かよ…相性悪
「先いいよ!」「先にどうぞ」
本当に相性悪いな…
「じゃあ先にいい?」
「どうぞ」
なんて言われるんだ…?怖
「君屋上で何やってたの?」
うわぁ…痛いとこつくな
「…風に当たってただけですよ」
自分嘘つくの苦手すぎでしょ…
「そっか!僕もよくあるよ!」
…まじ?素直すぎない?いつか詐欺に遭うよこの人…
「よそよそしいなぁ!敬語やめようよ!」
そりゃそうだろほぼ初対面なんだから
「…わかりました」
「だから無しだって〜!」
癖なんだよ…敬語
「自分からも質問いい?」
「いいよー!」
「名前何?」
「あっ!まずそこからだったね!」
気づいてなかったのかよ…
「僕はおらふくん!2年3組だよ〜!」
げっ…同い年だったのかよ
「自分はおんりー…2年1組」
「おんりー!いい名前だね!」
「…どうも」
「てか同い年だったの!?てっきり年下だと…」
は?チビって言いたいの?
「身長小さいからね…自分」
「そうそう!小さい!」
否定しない…
「でおんりー…」
「おらふー!おんりー!早く帰れ!」
ずっと立ち止まってた…もう暗くなり始めてんじゃん
「すみませーん!」
「行こ!おんりー!」
「…はい」
まともに名前呼ばれたのいつぶりだろ…
「え〜!おんりーあっち側なの?」
「うん」
「残念…じゃあまた明日学校で!」
「また明日…」
嵐のような人だったな…てか軽々しくまた明日って言っちゃった…
自分に明日なんてある保証なんかないのに…