テラーノベル
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ひ、ヒィィ! なんだこの炎はァ!?」炭治郎の刀から放たれた『ヒノカミ神楽』の熱気が、廃車場全体の空気を震わせる。腕を落とされた鬼は、傷口を灼かれ、再生が完全に止まっていた。「マイキーさん、今です! 奴の首の骨を、君の蹴りで砕いて隙を作ってください!」「合点(がってん)!」マイキーが不敵に笑い、地面を爆音で蹴り上げた。空中で身体を鋭くひねり、鬼の脳天へ向けて放たれる、一撃必殺のハイキック。ドンッ!! と、鉄板がひしゃげるような衝撃音が響き渡る。「ぐふっ……!?」マイキーの規格外の蹴りを受け、鬼の巨体が地面へと叩きつけられ、その首が大きくのけ反った。無防備になったその首筋に、炭治郎の目が捉えた「隙の糸」が真っ直ぐに繋がる。「タケミチが、みんなが繋いでくれた未来だ……!」炭治郎は刀を両手で握り締め、全身の血を沸騰させるように息を吸い込んだ。「ヒノカミ神楽――碧羅の天(へきらのてん)!!」円を描くような、苛烈な炎の輪が夜空を焦がす。ザシュッ――!!手応えと共に、鬼の首が宙を舞った。「馬鹿な……俺は、現代の力と混ざり合って、最強の鬼になったはずなのに……!」地面に落ちた鬼の首は、ボロボロと灰になりながら消えていく。その消滅の瞬間、炭治郎はそっと手を差し伸べ、悲しい匂いを放つ鬼のために静かに祈りを捧げた。静寂が戻った廃車場。タケミチは、腰を抜かしたままペタンと地面に座り込み、大粒の涙を流していた。「やった……やったんだ……! 未来が変わった……!」場地も、千冬も、ドラケンも生きている。マイキーが闇に落ちるはずだった引き金(引き金)は、炭治郎の刃によって完全に断ち切られたのだ。マイキーは、特攻服のポケットに手を突っ込んだまま、炭治郎の元へ歩み寄った。「炭治郎、お前さ……東卍(とうまん)に入んねぇ?」「えっ!? い、いや、俺は元いた大正時代に戻って、妹を人間に戻さないといけないので……!」本気で焦る炭治郎の姿に、マイキーは「だよね」といたずらっぽく笑った。そして、ボロボロになりながらも自分を信じ抜いたタケミチの頭を、ぽんぽんと乱暴に叩く。「タケミチ、ありがとな。お前が諦めなかったから、俺はここにいる」東卍の絆と、100年の時を超えた鬼殺隊の魂。交わるはずのなかった二つの道が、今、渋谷の夜空の下で、確かに新しい未来を創り出したのだった。
コメント
1件
いやあ、熱すぎるだろこれ!! ヒノカミ神楽とマイキーの蹴りのコンボとか脳がバグるわ🔥 タケミチが涙流しながら「やった」って言うシーンでこっちもグッときた。大正と現代の魂が交わるって設定、めっちゃ刺さる。続き待ってます!
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