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「――どうかな」
「…良いと思うが…下手したら、怪我どころじゃ済まねぇぞ」
「ハイリスクハイリターンということですね…ワタクシにできるでしょうか」
「でもさ、これしかなくない?やってみようよ」
「まぁ、みかんの言う通りだな。よっし、やってやる」
みんな、納得してくれたようだ。
「――じゃあ、行こうか」
ドッ!
僕の合図とともに、みかんとにんじんは別方向に走り出す!
「ボチャ!ボッチャァァァ!!!」
かぼちゃは驚き、大量のかぼちゃをにんじんに降らせる!
「……よし、今だ!」
僕がそう言うと、にんじんの足が素早くなる。
「ワタクシの超能力をあまり舐めるんじゃありませんよ」
今のは、たまごの超能力。後ろから念力で押してあげるだけで、ジェットの様に推進力を獲得したんだ。
「おら、来いよ〜」
「ボチャ!ボチャ!ボッチャァ!!!」
よっし、怒ってる。周りが見えなくなってる!
そしてみかんも推進力を上げる!
「うわっ、はっや!どんどん避けてく!!」
みかんは興奮気味に叫ぶ。
「ボォォォォォォォォォ!!!!!」
かぼちゃが雄叫びを上げたその瞬間、大量のかぼちゃが全方位に降り注ぐ!
「よし!たまご、今!」
「わかってますよぉ!」
たまごは超能力の力でかぼちゃの雨からにんじんとみかんを危機一髪で引き寄せる!
いわゆるサイコキネシスというものだ。
「だ、大丈夫?!ふたりとも」
「はぁ…何度死にそうになったことか」
「天国で死んだら元も子もないしね〜(笑)」
「無事そうで良かった。作戦通りに行ってるよ」
僕がかぼちゃの方を見ると、まだ全方位にかぼちゃを降らせている。
にんじんとみかんがいなくなったことに気づいてないみたいだ。
「よし、善は急げ!たまご、お願い!」
「了解!」
するとたまごはサイコキネシスで僕を浮かばせる。
「持続時間は30秒…気を付けて!」
「うんっ」
その瞬間、僕の身体は高く高く舞い上がる!
そしてそのまま、かぼちゃの方に飛んでいく!
「やっぱり、かぼちゃを降らせるのはかぼちゃと同じ身長のところから…その上を行けば、かぼちゃの雨を突破できるっ!」
僕はかぼちゃの雨を通り越して、かぼちゃの真上に来る!
すると、たまごのカウントダウンが聞こえてくる。
「25、26…」
「フードパワー全開」
「27、28、29、っ――」
「30!!」
その瞬間、僕の身体は凄まじい速度でかぼちゃ一直線に落ちていく!
フードパワーで強化した身体、これでぶつかれば――
「砕けろぉぉぉぉ!!!!!!!!」
ドウンッッッ!!!!
僕がかぼちゃに衝突した衝撃で、周囲の畑の土が空に舞う。
それと同時に、かぼちゃの体は光り輝き――
パァァァァァァン………
弾けた。
つづく