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「じゃあどうするにゃ~…。公平にじゃんけんにするのかにゃ~?」
「じゃんけんってのもなぁ…もう決める方法としてはなぁ…。」
「じゃあ余計どうするんや…?僕は案出せへんで…?僕の脳みそはオーバーヒートや…。」
放課後、とある高校のとある教室で、灼熱の教室で、デルタフォースこと上条当麻、青髪ピアス、土御門元春はそれぞれが一ミリも動くという意思を見せずに、机に突っ伏して話していた。
本日7月15日の気温は35℃。夏休み前だというのに、そんなのは知ったこっちゃないと太陽は容赦なく照り付けてくる。そのため、今年の夏もアイス誰が勝ってくるか勝負という吹寄などからしたらまるでどうでも良いが、本人たちにとってはとてつもなく重要な事が行われているのだ…。
「…あ、」
誰も動こうとしない中、口を開いたのは青髪ピアスだった。
「…僕、良いこと思いついちゃったで~…」
「悪い顔してんなぁ…。」
「なるべく手短に教えてほしいぜよ…。」
青髪はにやりと笑ってこう言った。
「それはなぁ……キ・ス・対・決、やで?♡」
語尾に気持ち悪いハートが見えたような気はしたが、上条も土御門も脳が一瞬フリーズして、なんならシャットダウンするところを、何とか持ちこたえた。
「コイツ何言ってんだ?」「遂に熱さで赤髪ピアスになっちゃうのかにゃ~…?」と学友二人もドン引きの表情をしている。
「ルールは簡単♪キスされて照れたら負けやで♪」
「………いやいやいや!!!そんなのはいくら上条さんでも受け入れられませんけど!!??大体、お前のストライクゾーンには男も入ってるのかよ!?」
「おっとカミやん、ショタも言ったはずやで?」
「貴様には此処にいる二人がショタに見えているのか!?」
そう、青髪のストライクゾーンはとても広いことで有名だが、性別の壁さえ超えるとは上条も予測していないわけだ。
上条はふと、土御門の方を見る。
上条と同じように難しい顔をしているはず………と、思っていたのだが、
土御門の顔が、鼻の先3cmくらいのところにあった。
「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああああ!!!!?????」
「にゃーっ!!?いきなり叫ぶんじゃないぜよカミやん!!」
「野郎の顔が間近にあって叫ばない男が居るかーっっ!!大体何でそんな近いんだよ!!??」
「キスしてカミやん照れさせたらアイス買ってきてもらえるんだって…。」
「俺の同意を得てからやれ!!」
「だってカミやん絶対同意しないぜよ…。」
「知るかぁぁぁぁ!!!!」
上条の怒鳴り声と何故か困惑している土御門の声が教室に響く。
困惑したいのはこっちじゃいと上条さんはお怒りなわけだが……。
「失礼するで~。」
「う、おッ…!?」
突然、青髪が上条を後ろからガッチリホールドしてきたのだ。
土御門と同じような表情で困惑する上条だが…。
右を見ると、土御門の顔が迫っていた。
左を見ると、青髪の顔が迫っていた。
「~~~ッッッ…!!??」
キスされる、と思って上条は咄嗟に目を瞑る………………………が、
頬と首に、柔らかい感触が一瞬当たった。
恐る恐る目を開けると、学友二人の意地悪そうな顔があった。
「別に僕はキスする場所なんて指定してへんで~?カミやん?」
「口にされると思ったかにゃ~?じゃ、アイス頼んだにゃ~、カミやん。」
……上条は真っ赤な顔で、この暑い教室の中でさらに火照った体で、
「……ばっかやろ。」
と、呟くことしかできなかった。