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はい。
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第二楽章 絶望に満たされて
12話 抜け殻
今日もいつも通り、午前中は学校に行き、薄着1枚に着替えて汗臭いおじさんとセックスした。今日もそれで終わりなはずだった。
父「ふーん、最近金が増えてきたな。」
s「固定客…増えたから…じゃあ、シャワー入ってくるから」
そのままシャワーを浴びようとその場を離れようとした時。
父親が腕を掴んできた。
父「コメントも見るとお前、結構評価いいらしいな」
s「…」
父「俺にヤらせろ」
s「っ、やめっっ!」
そのまま、抵抗もできないまま、父親の寝室で俺は父親とセックスした。
汗臭いおじさんよりも気持ち悪くて、痛くて、苦しかった。
4時間にも渡るセックスはとてもキツかった。
いつの間にか、俺は気絶していた。
起きた時は夜中だった。
父親は俺の隣でいびきかきながら寝ていた。
…嗚呼、吐きそう。
すぐにトイレに向かった。
どんな酷い父親だろうと、血の繋がりはある。そんな血縁関係の人とヤったという感覚は一生残るものになった。
それから、もっと苦痛になった。
午前中は学校に行き、おじさんとセックスして家帰って父親とセックスするのが毎日になってしまった。
もう、限界でしかなかった。
家では、母親は俺をいないモノ扱いした。
食事が喉を通さなくて、どんどん食べれなくなったのをいい事に、俺の食事を作らず、俺が身体を減らしてできた大金をルイヴィトンやCHANELに使っていた。どんどん俺の声にも反応しなくなってしまった。
死にたかった。
身体はもう汚くて、醜くて。もう、無理だったのだ。
でも、死ぬ勇気なんて無くて、俺はいつも一人の時は抜け殻だった。
そんな抜け殻状態の時の俺に話しかけてきたのは双子の兄の楓速だった。
f「愁翔。」
s「…」
f「必要な、荷物はある?」
s「荷物…?」
無気力で覇気のない、か細い声で楓速に聞き返した。
…必要なものなどない。唯一ゆうなら中学校の制服だろうか。
でももう面倒くさくて、首を横に振った。
f「じゃあ、行こうか。」
s「…?」
楓速は俺の手を握って、家を出ていった。
よく分からなかったけど、俺は楓速の流れに任せた。
ぶっちゃけ、楓速の事は憎んではいない。
なんでもできる兄と比べられて辛かったは辛かった。でも楓速は俺に優しくしてくれて、憎むことなどは出来なかった。
気づいたら電車の駅で切符を買っていて、ホームにいた。
電車が来ると楓速はずっと握っていた手を引っ張って一緒に電車に乗った。
電車はガラガラで、電車にはマフラーを着けた女子高生と手袋を履いたサラリーマン二人だけだった。
椅子に座り、俺は乾いた口を開いた。
s「楓速、どうして電車に。」
f「安心して、愁翔は寝ててもいいんだよ。」
楓速はそう言って俺の頭を楓速の肩へのせた。
次第に眠くなって。気づいたら俺は寝ていた。
俺は電車に揺られて、楓速の肩に身を任せて、心地が良かった。
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コメント
1件
うわ……これは本当に重い回だったね。主人公の絶望がひしひしと伝わってきて、読んでて胸が締め付けられたよ。父親との行為の描写は特に生々しくて、読むのが辛かったけど、現実にあり得る話だと思うと余計に苦しい。でも最後に楓速が手を引いて連れ出してくれたシーンには正直ホッとしたよ。兄としての優しさが、絶望の中の小さな光みたいだった。愁翔が少しでも安らげる場所にたどり着けますようにって祈るような気持ちになったわ。この先どうなるか気になる……