「あっ、あーっ!!」
両手を頭上に纏め上げられ、矯声を上げる渡辺に、思わず深澤の口元が緩む。
身体の中心が熱くて、すっかり主張しきっているのに、さきほどから深澤が焦らしまくって肝心な場所に触れてくれなかった。しかし、たった今、限界までそそり勃った渡辺自身を右手を逆手にして掴み、深澤は二度ほど擦り上げたのだ。先端から、透明な液が、扱くたびに、ぴゅっ、と弾けた。
「翔太、どした?きもちい?」
「ん……っ…」
血液が密集して、固く、はち切れんばかりのそこを、深澤が握りしめて、意地悪く尋ねる。
幾分力を込めて握り込むが、そこは血管が浮き出るようにして、押し返すように大きく腫れていた。いまや、渡辺の生殺与奪を深澤は完全に支配しているかのようだ。
「ねぇ、苦しい……ふっか…お願い…」
渡辺の口から、ほとんど懇願するような艶っぽい声が漏れる。深澤の細くてしなやかな指が、渡辺の胸の飾りの周囲をじらすように、なぞった。
感じるたびに腰が跳ねる。
熟れた二つの可愛らしい果実は、胸の先端でピンク色にぷっくりと膨らんでいた。
ぎり、と音がするかと思うほどに、深澤は胸先を抓った。
「あっ!!」
渡辺は高い声で鳴く。
渡辺自身を握り込む手は、1ミリも動かさず、深澤はにやにやと渡辺の反応を楽しんでいた。
渡辺の口から、涎が垂れる。口は半開きのまま、苦しそうに喘いでいた。心なしか、目元に涙が溜まっている。
「痛いの、嫌いじゃないよね、翔太。むしろ、大好きか……」
深澤の一人言が、空気の中に落ちた。
渡辺の耳に、深澤の声は届いていないようで、また、先端から、一度、先走りがひとりでに飛んだ。
「だらしねぇな、漏れてっぞ…」
今度は少し強い口調で言う。
膝を立ててやると、腰を持ち上げ、ひくつく後孔が前と連動して、深澤を誘っているように見える。
深澤は、渡辺のものから手を離し、先走りで濡れた手を、渡辺の秘所へとあてがった。
「あん、…辰哉……やっ…あぁ…んっ…」
初めは少し抵抗を見せた後孔は、きゅうきゅうと深澤の指先を圧迫した。指先が、内部の膨らみを捉えると、また渡辺の悩ましい声が聞こえる。 続いて、彼の肉棒が震えた。
「翔太ぁ、もう、挿れてもいいよな?」
深澤は、確かめるようにそう言うと、答えを待つことなく、我慢できずに、解しきれていないその場所へ、自身を挿入した。
みち、と音がしたように思う。
渡辺の目から、溜まった涙が溢れた。半開きの口から、苦しそうな、熱が漏れる。
「いた……っ!…ねぇ、やっ!!」
「かった……でも、悪くねぇ……」
深澤の腰が少しずつ進んで行く。
前後に揺すりながら動かしていくと、徐々に渡辺の受け入れる口は広がっていき、時間をかけて、やっと奥までたどり着いた。
渡辺の中が深澤でいっぱいになる。
深澤は、大きくため息を吐いた。
「ははっ。みっちみちだな…。どうよ、翔太、気持ちいいか?」
「気持ちいい…れす…」
繋がった箇所が熱い。
馴染むまで深澤は腰を動かさずに、渡辺の唇を吸った。渡辺も嫌がらずそれに応える。
しばらく、室内に口内の水音が響く。
「ふっかさん…あっつい…」
「お前も、大概、熱いよ…」
ぴちゃぴちゃと、唾液の交換を行い、下がった目尻から流れた涙を指で掬ってやる。渡辺の口元が微笑んだ。渡辺の頬を、深澤は愛おしそうに撫でてから、耳元で優しく言った。
「動くぞ」
「…うん…」
「ははっ。素直で可愛い……んっ!!」
「やんっ!!!」
一度引いた腰を、強めに押し込む。摩擦で肉壁が削がれるように感じられるも、深澤の欲望が時折、渡辺の膨らみを掠る。
やがて渡辺の感じる箇所を目がけて、深澤が不乱に腰を振り始めた。
あとは、ただもうリズミカルに抽挿が繰り返され、深澤の身体がだんだんと熱を帯びていく。受け入れる渡辺の声も小刻みに震えた。
「きもちいっ!ふっかさん!きもちいっ!」
「俺もいい。むちゃくちゃ気持ちいい」
ガクガクと、脱力した渡辺の身体が揺れる。両膝を曲げて、持ち上げられた身体の中心に、体重をかけるようにして、深澤は覆いかぶさっている。深澤の欲望が何度も渡辺を抉った。
力強く引いては押し込まれる深澤の欲望に、渡辺はされるがままだ。
「出る、俺、出てる…んんっ…」
宣言どおり、渡辺の前から白濁が噴き出し、自身の腹を濡らしていた。それから遅れること、数突き、深澤も、渡辺の中にたくさんの熱を放った。
◇◆◇◆
「きもちかった?ふっかさん…」
渡辺は乱れた息を隠そうともせず、胸を上下させながら、深澤を熱っぽく見つめた。
深澤は、渡辺の髪に、優しくキスをして、その問いに答える。
「最高だった…」
それを聞いた渡辺は心底嬉しそうに微笑んだ。
「翔太って、不思議」
小首を傾げる渡辺が可愛くて、深澤は思わず抱き寄せた。
「ほとんど、意地悪みたいなエッチなのに、俺に感じてくれるんだ?」
「それは、だって、ふっかが…」
「俺が?」
「………ないしょ……」
腕の中から逃れようとするので、そうはさせじと、抱きしめる。深澤の息がかかったのか、渡辺は首をくすぐったそうにすくめた。そして、時間をかけて、観念したように白状した。
「ふっかが、好き、だから…。触られると、そこがどうしようもなく……いつも…熱くなるから…どこでも、どんなんでも、感じちゃうんだよ……」
「なにそれ、むちゃくちゃ可愛いじゃん」
「…………可愛くなんか…」
「そこは、素直じゃねぇんだな」
深澤は微笑み、愛しい渡辺に、また口付けた。蕩けるような瞳が深澤を見つめる。好きだよ、渡辺がそう言うと、深澤も、俺も大好きだよ、と優しく応えた。
コメント
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ごちそうさまです😌 今日は元気に過ごせそう
朝センきた! 💙にオラオラな💜も💜が大好きな💙も最高に二人っぽくて可愛い🥺🥺🥺✨
わあー!!!!最高ーーー!!朝から幸せすぎ🤦🏻♀️🤦🏻♀️💜💙