🍆🍌 宝石
⚠監禁注意
🍆視点
あの子はまるで宝石のようだ
キラキラと輝く瞳と唯一無二の笑顔
きっと誰しもが手に入れたいと思う宝石だろう
だけど高嶺の花のあの子は
誰の手にも縛られない
もちろん、俺にさえも手に入れられない宝石
例えるなら……、ああ、もちろんダイヤモンド
なんとも美しい あの子にぴったりだ
手に入れられない宝石は、盗んでしまえばいい
この宝石は俺のものになったのだ
そう思うと、もう手放したくはない
盗まれないようにするには、
隠しておかなければいけない
ずっと、ずっと、宝石箱の中に 閉まっておこう
そして誰もいない夜に、箱を開け、
その宝石を眺めるんだ
美しい、透き通った黄色
すぐに他の色に染まってしまいそうな
どうか君はそのままでいて
染まらないように、箱に閉まってあげるから
ー🍌視点ー
薄暗い部屋の中
窓なんか一つも見当たらない場所
あるのはほのかに光が差し込んだ、重い扉だけ
そして、その扉が音も立てずに開く
その先に見えるのは、かつて大好きだった人
今はもう知っているあの人ではない
その人が小さくちぢこまった俺の姿を見て言う
““宝石””
この人の目には何が見えてるのだろう
俺には微塵も理解できそうにない
もう変わってしまった
あのときの貴方はどこへいってしまったの
そう訴えかけようとしても、声なんか届かない
こうしてしまったのは、俺なのか
俺が壊してしまったのか
真っ暗の部屋の中で考えても分からない
俺が宝石なら、貴方を着飾る道具となろう
飽きたら売って金にでもすればいい
俺は宝石、”貴方の”宝石として生きるから
宝石は貴方の手で綺麗にしてね?