テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
「おい!記憶の神がまた問題を起こしたぞ!」
「ね〜、暑いからそれやめてよ〜」
「それ俺じゃないよ。使いの方」
「神器が此方へ舞い降りた?馬鹿言え、あれは神様の家宝なんだ。」
「速報です。歴代最強の大魔法使いが新しく交代し、��大魔法使いとなり──────」
「うーわ、この世界もう滅ぶんじゃない?」
「やめろ!ここには大地の剣なんてない!」
「おーい。��お前また人間と関わってたのか?そろそろ���様から怒られるぞ〜」
誰かがそう話しかける。突然の話し声に驚いたがけその困惑した表情は顔に映されないようだ。
「子供が溺れていたから助けたそういうフレアだって、昨日燃えたビルの火を弱めたじゃないか」
拗ねるように誰か(今後分かりやすく “変な奴” と名ずける)が話す。何がなんなのか理解出来ないが、おそらく俺は誰かの記憶を見ているのだろう。だからか自由に体を動かせない。変な水晶触っただけでなぜこうなってしまったのか…
フレア「まぁそんなこと言われたら何も言い返せないけどさー…でも気をつけろよ、最近���様不機嫌なんだから」
変な奴(仮「分かってるよ。」
さっきから崇拝してそうな人の名前が聞き取れない事にイライラしつつも、変な奴はどこかへと飛び立ってしまった
30秒程飛行した後、そこは広そうな公園と商店街。The魔女が被るような帽子を被った人間らしき人と、近くにある巨大な橋の下に構えられてる兵士。初めての物が沢山集まっており、わくわくが止まらない
外はギラギラと日差しが強く、ミーンミンミンミンと力強く鳴く生き物もいた。校庭ではレジャーシートを引いて三角の白い塊を食べている人間が1、2…3組程。____少し楽しそうで羨ましい
そして変なやつの視線は学園の校庭へチェンジ
そこでは沢山の人集りと大きな魔女帽子を被った人間が30人程。それぞれ特徴的な杖を構えながら本を浮かしたり、閃光を放ったりしている。また、閃光を放った人間は先程の人達よりも大きな人間に宙吊りされているようだ。見るに飽きない
変な奴(仮「何あれ?!面白そー!」
そう呟いた瞬間猛スピードで正門へ向かう変な奴。
あまりにも速度を出しすぎたせいで地面に激突してしまった。しかも最悪なことにその痛みは俺にまで共有される。
「「いったーーーーーい!!!!」」
同時に叫び出し地面に蹲ってると正門から学園の生徒らしき人物が顔を出す
「君。大丈夫?」
優しそうな声で尋ねる。その人物は美しいエメラルドグリーンの瞳と….ブロッコリーにそっくりな髪の毛。初対面の人に対して申し訳ないが、それしか思い浮かばなかった
「誰がブロッコリーだよ!」
すかさずキレ気味に話す。まるで心の声が聞こえるように。まさかこのブロッコリーは超能力者なのか?!
「ホント失礼な奴だな〜〜…俺はfu。クロワズノエール学園の生徒だ。お前は?」
クロワズノエール学園?????なんだよそのクロワッサンみたいな学園。ってかなんでさっきから心の声聞こえてんだよ!俺見てるだけかと思ってたけど思考は他人に読めるの?!なんなんだよ!あの水晶触っただけなのに!!!!!!!
「俺は….mrというんだ。楽しそうな声が聞こえてやってきたんだ。敵意はない」
へ〜こいつの名前mrって言うんだ________めっちゃ普通。
意外と可愛い名前が付けられていた事に驚くが話はどんどん先へ進んでいく
fu「ふぅーん…まぁいいだろう。久しぶりの来客だからな。寮に案内してやる」
どうやらこの学園には寮というものが存在するらしい。そこでは生徒の人数に応じて部屋を用意してるんだとか。自分の部屋に客を招待するのは校則違反ではないので入れるとのこと
mr「ありがとうfu!ちょうど宿がなかったので助かった」
そう言いながらmrはfuに着いていく。
fu「____着いたよ!mr」
そう言われた後視線を前へ向ける。そこに広がっていた景色は沢山の本棚と天井に浮かぶ月のようなライト。魔法陣の柄のマットに、奥の方に見えるのはてっぺんが月のような物が着いている魔法の杖。やはり見た事のが無いものが沢山あるのでわくわくする。
mr「うわぁ…凄いな魔法使いって」
fu「別に皆がみんなそうじゃないけどな笑俺は魔法使いの中ではかなり上の方なんだ!覚えとけよ?」
mr「上の方って…凄いね、どんな魔法が使えるの?」
fu「人によって得意不得意があるけど俺は風魔法でどんなにくすんだ空気でも一瞬で________」
fuが話す内容はとても長く日が暮れるほどであった。その間俺は何も出来ないため更に暇。早く終われやと強く願い、やがて1時間後。”そういえば____“とまた話をする
fu「お前、この世界の人間じゃないな?」
…は?
いやいやいやまてまてまてまてまて俺はただでさえハプニングが起きすぎて過去から現在の状況が全く理解できていないって言うのにmrが人外?!幽霊?!はぁ!?何言ってんだよふざけんな!!!!!
そうキレ散らかしている観戦者(俺)を置き去りに、fuが語りだす
fu「ホントはもう少し温めたかったけどさぁ…お前の____気配?なんかムズムズするというか…今まで感じたことないんだよな。もしかしてUMA?」
mr「な、なに言ってんだよfu!俺はただの人間だって!」
fu「いや、mrの気配はなんかスースーすると言うか、鳥肌が立つみたいな________」
mrがただの人間かそうじゃないかはさておいて、俺の思考回路があまりにも追いついていないので少し状況を整理しよう。
まず、俺は雲の上に居てガゼボに行った。
そして変な水晶を見つけて触ったら他者の記憶(?)らしきものを強制的に見せられている
思い返せば俺名前分かんないし、他の人の記憶(仮)を覗いてるとか趣味悪いことしてるし…ホント早く目覚めたい泣
本当に分からないんだよな。何もかも。
俺の事も、fuって人の事も、mrの正体もこの世界の事も。
________なんだか大切な事を忘れてしまっているようで気分はよろしくない。よし、もう考えるのはやめよう!
そう決意し、再び2人の会話を聞こうと耳を済ましたその時…
…
____何も聞こえなくなっていた
力強く鳴いていた生き物も、とても青く美しい空も肌を貫通する程強かった日差しも何も残っておらず。ただ静寂だけ
素晴らしい色で溢れていた世界はいつの間にか虚無のように無くなって、形だけが残ってしまった
「なんだよ____これ」
そう思った時fuとmrも異変に気がついたようで
fu「まずい。想定よりも早く枯れてしまった」
そう小さい小さい声で呟く
mrの耳はそれを聞き逃さずに”何か知ってるの”と彼を問い詰める。”仕方がない”と言わんばかりの顔をして、fuはこの世界の仕組みについて語り始めた____
元々、この世界は神による加護で保たれていたそうだ。
噂によると、水神、火神、雷神、地神、月の神、日の神等などと、この世界は沢山の神の力を借りて維持できたらしい。
しかしその加護も長くは続かないと1人の預言者は言ったそうな。
そしてこの世界が朽ち始める頃が今らしい。
fuの見立てでは後3〜8年後に始まると予想していた
fu「____わりぃmr。詳しい事は後で話すからとりあえず着いてきてくれ。時間が無い」
馬鹿な俺でも理解できる。恐らくfuは神の加護が無くなった世界を元に戻そうとしているんだ。mrが”分かった”と頷き、寮を後にした