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⚡️「にしても、とんでもない物騒な村だったな。」
🍯「だねぇ〜、初めて立ち寄ったから私も驚いたよ(笑)」
いや、初めてなんかい…!!!
すんごい慣れた雰囲気醸し出してたけどなぁ…!!!
👾「これからなにしよっか。」
村を出たのは良いものの、次に何をするのかまだ決めていなかった。
🍯「食べ物とか武器を作る素材も全く持ってない状態だし、ゆっくり探索するのもありじゃない?」
⚡️「そうだな。」
探索か!!なるほど。
確かに手持ちが一切無い状態で旅に出ろってのもかなり無理があるだろう。
👾「探索するのはいいんですけど、道具とか無くないですか?」
🍯「道具?私は勇者くんから貰ったこのサブマシンガンがあるから、いくらでも獣をバッタバタ狩れるよ〜?」
👾「あげてませんからね…。あと、僕の名前は、はるーです…。」
🍯「はるーって言うのね!!はにけーきは勇者の名前を覚えるー♪」
…ものすごく殴りたい。
俺が勇者じゃなければ手を出していてもおかしくなかっただろう。
👾「じゃあ食料調達は、はにさんに任せよう。素材集めは俺とマナトで進めよう。」
⚡️「そうするか。」
🍯「おっけ〜!!それじゃ、行ってくるね〜!!」
⚡️「えらい陽気だな、あいつ。」
👾「いいことじゃん、チームに活気がついて、旅が楽しくなるかもよ?」
⚡️「それもそうだな。」
俺たちは林を探索してみることにした。
竹林なので辺り一面は全て緑。
目には良いだろうけど、さすがに同じ光景がずっと続くとなるとしんどい。
整備のされていない竹林など、もはや無法地帯。
モンスターや獣が踏み荒らした跡や、糞や食べカスなどの汚物も少なくない。
⚡️「竹しかないみたいだから、葉っぱでも取ってこうぜ。」
👾「おっけおっけ。」
短めの竹から葉を収集していく。
どこでどう使うのかはわからないが、とりあえず取る。
物はないに越したことはないはずだ。
作業を着々と進めていると、何者かに呼ばれた気がした。
🫘「旅人さんですか〜?」
聞き馴染みのない声が聞こえた。
まさか自分たち以外の人間がこんな近くで旅をしているなんて、思ってもみなかった。
👾「あっ、はい。そうですけども。」
🫘「やはりそうだったのですね!!私は探検家のごまめと申します!!」
探検家だと?
今の状況としては、喉から手が出るほど欲しい分際だった。
しかも、すごい律儀な人だな。
👾「探検家なんですか!?じゃあ今もご自身の探検をなされている途中という感じですか?」
🫘「いえ、違います!実はこの辺に旅人さんが居ると聞いて、手助けを出来ればと思い来ました!」
👾「俺たちのために?!」
🫘「はい!」
素敵な出会いだ。
誰から聞いたのか定かでは無いが、良い知らせに変わりはない。
👾「私たちも今、素材集めがてらに、探索をしているところでしてね…。」
🫘「そうなんですね!!ドンピシャのタイミングだったわけですね(笑)」
まさにその通り。
ここで手助けが入るのはかなりありがたい。
👾「その手に持っているのはなんですか?」
🫘「カマですね!これで竹を切れますよ!」
👾「えぇ〜!!すごい!!」
ごまめさんは、程よい大きさの鎌を手に持っていた。
竹が欲しかったが、俺は剣しか持っておらず、マナトも杖しか持っていなかったので、どう頑張っても切り落とせなかったのだ。
👾「ちょうど竹が欲しかったんですよね。」
🫘「じゃあ私が集めときますね!」
👾「ほんとですか!!ありがとうございます!!」
ありがたさと、楽ができてラッキーという気持ちが入り交じって複雑になった。
まぁ、そんなことはどうでもいい。
🫘「集め終えましたよー!!」
👾「うわっ、すごい、よくこんな短時間でここまでの量、集めましたね…?!」
🫘「作業厨でしてね…(笑)」
作業厨とか久々に聞いたわ。
リアルにも作業厨とかいたんだ。
ゲームの中ぐらいだと勝手に思い込んでたわ。
👾「これぐらいあれば充分です!ありがとうございます!」
⚡️「おっ、集め終えたか。…って誰だそいつ。」
ずっと上の方で葉を集めていたマナトが降りてきた。
👾「ごまめさんだよ。竹集めを手伝ってくれたんだ。」
⚡️「なるほど、よろしくな。」
🫘「よろしくお願いします!!」
なんでいつもマナトは誰にでも馴れ馴れしいんだろう…。
👾「なんか気づかぬうちに話進んでますけど、ごまめさんは俺たちと一緒に旅するつもりなんですか?」
🫘「よければ!!」
👾「え゙?!ほんとですか!?」
呆気なく仲間が増えることにシンプルに驚いてしまった。
勇者、僧侶、銃使いといい戦闘面でしか力を発揮できないような職業ばっかりだったが故に、探検家という、旅をする上でこの上なく役にたつ職人が加入してくれるのは大変助かる話だった。
🫘「はい!では今後ともよろしくお願いします!」
ごまめさんが仲間に加わった。
俺たちはまだ探索を進めようと思う。
⚡️「竹はもうこれぐらいでいいだろう。次はどこに探索行くんだ?」
🫘「洞窟とかどうです?」
洞窟探索か。
かなり難易度は跳ね上がるが、その分手に入る素材は美味しいものばかりだろう。
👾「いいね、行ってみようか。」
俺たちはごまめさんを先頭にし、すぐ近くの穴から洞窟へと入っていった。