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朝。涼ちゃんは楽屋の扉を押し開けると、そこにいるはずの元貴と若井がなんとなく静かな様子なのに気づく。

ふたりとも、何か言い出せずにいるような、重たい空気が漂っていた。


昨日のこと――。

元貴も若井も、頭のなかで自分の言葉を探しては消している。


そのとき、スタッフが元貴を呼びに来て、元貴は席を外す。

楽屋には涼ちゃんと若井、ふたりきりになった。


しばらくの沈黙のあと。

若井はちらりと涼ちゃんを見て、そっと声を落とす。


「涼ちゃん……最近、なんか嫌なこととか、あった…?」


その声は、心配と優しさが混ざっていて、だけどどこか控えめだった。


涼ちゃんは一瞬だけ表情を曇らせるが、すぐにつくり笑いを浮かべて言う。


「え〜?何もないよ?僕、めちゃ元気!」


若井はしばらく涼ちゃんを見つめていたが、「そっか。」とだけ静かに返す。


しかし、本当に信じているわけではないその反応に、涼ちゃんの心にはさらにモヤモヤが広がっていった。


だれにも本当の気持ちが届かず、けれど心のどこかで“見透かされている”ような居心地の悪さ――

楽屋の空気は、ぎこちないまま時間だけがゆっくりと過ぎていった。

愛を捨てるの。本気で?

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