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それから私は学校に行くことが出来なくなった。人が怖くなったのだ。ずっと私は偽ることで自分と周りを守れるとそう言い聞かせていた。
だけど。
本当は、 大事な友達が出来て。卒業と同時に小学生のあの出来事のように、独りぼっちになってしまうことが。
私、一人だけ取り残されることが。
再び傷つくことが怖いのだと。
自分の弱さに気づいてしまった。友達の接し方も、普段どんな話をしていたのかも分からなくなって。自分が傷つきたくないからって離れたのに今更、気がついて”傍にいたい”なんて言う資格、私にはない。だから、せめて私の最低な部分だけを切り取って幻滅して欲しい。もう友達じゃないと言われたい。そうしたら、私は自分を守ることができる。でも、言うことが出来なかった。まるで私がひとりぼっちになることを、望んでいるみたいな。そんなふうに言っているようで中々言い出せなかった。
学校をサボってから、学校に行くことも、ベットから起き上がるのすらもできず、寝たっきりで。意識はあるものの、部屋からでることができなくなった。
その後、担任と話し合ってオンラインで私は授業に参加することとなった。それからはもう毎日天国のようだった。誰にも偽らなくてすむし、誰かの目に怯えて過ごさなくていいのだから。所詮偽りで出来た友達など友達ではなかった、そう思っていた。あの日までは。
それなのに、ふと思いだす。
あの時、本音を言っていたら何か変わっただろうか?
あの日、私が避けなければ良かったのだろうか?
あの瞬間、逃げなければ、
本音を言えていれば、
私が弱くなんてなかったら、
私のすべてを受け入れてくれたのだろうか?