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勇者「ウィンドー!ウィンドー!どこにいるのー!?持ってきたよー!」
ウィンドー「クワァァ!そんなに叫ばなくても聞こえるだろ!やかましいその口永遠に開けられないように………ってお前まさかその手に持っているものは!?」
勇者「そうだよ、君が探してた触れる雲!持ってきたよ!」
ウィンドー「ほうほう、これが我のぶつかった雲…触れる上に中は硬い…間違いない!これが我の探し求めていた触れる雲!よくやったぞ人間…ふふふ我は今とても気分が良い、よし特別だ金貨を2枚くれてやろう」
勇者「ほんと!?ありがとうウィンドー!」
ウィンドー「我はこれからこの雲を堪能するとしよう、話しかけるんじゃないぞ」
勇者「うん!またねウィンドー!」
勇者「♪♪♪金貨も手に入ったし〜♪新しい装備買って、火山に行ってそれから〜♪」
村娘「旅人くーん♪何してるのー?それよりもさ!触れる雲、見つかった?」
勇者「………あ…」
村娘「………?旅人君?」
勇者「え、ええと…あはは…あ、あげちゃった…」
村娘「そんなぁ!楽しみにしてたんだよ…?」
勇者「ご、ごめんね…!でもまた見つけるから…!そしたら今度はちゃんと君にあげるね」
村娘「………む〜ほんとだね?約束だよ?」
勇者「うん!大丈夫ちゃんと覚えとくよ」
村娘「………ねぇ旅人君」
勇者「?どうしたの?」
村娘「なにか…聞こえない?」
勇者「何かって…僕には何も…」
ゴゴゴゴゴゴ
村娘「ほらやっぱり聞こえるよ!」
勇者「え、な、なに?この音どこから………?」
ゴゴゴゴゴゴ
村娘「地面が揺れてるのかな…」
勇者「違う…地面は揺れてないよ…」
ゴゴゴゴゴゴ
村娘「音がどんどんこっちに近づいてくる!?」
勇者「…!?な、なんだ!?辺りが急に暗く!?何が起こってるの!?」
ゴゴゴゴゴゴ
村娘「…旅人君……空…見て…」
勇者「あ…あ…あれは…?」
村娘「大きな雲…でもただの曇りじゃないみたい…曇りなら少しは光が差しててもいいのに…まるで空に真っ暗な雲が覆い被さってるみたい…」
勇者「こ、これは…どうなってるの?魔法界全体を覆い尽くしてるのかな」
村娘「私…すごく嫌な予感がするの…私…家に帰るね…旅人君は?」
勇者「僕も…一度人間界に戻って王様に報告したほうがいいかな…あ、でも火山の魔王にまだ手紙を渡してない…」
村娘「そんなのもういいよ!旅人君の身が危ないんだよ?早く避難しないと…」
勇者「そうだね、一度帰ることにするよ」