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灰谷兄弟のお話です !!!

⚠️ネタバレ注意!!!!

・本誌と内容ちょっと違う🫠‪‪

・若干暗めかも!!

・途中で辞める可能性大 🙇🏻‍♀️













俺の名前は灰谷竜胆。

突然だが俺は “灰谷蘭” が嫌いだ。

俺はいつも「灰谷兄弟の弟の方」 そう呼ばれてきた。

灰谷蘭には人を惹きつけるオーラがあり、そのオーラにつられてたくさんの人が集まる。でも俺にそんなオーラなんてあるはずがない。俺には何も無い、何も出来ない。出来損ない、そう言われて育ってきた。

俺を灰谷兄弟の弟の方。と呼ぶ人はもちろん、俺を惨めな思いにさせた兄貴にも腹が立つ。
















俺は昔からずる賢かった。それだけが唯一の取り柄だったと思う。

だから俺は兄貴と仲のいい”フリ”をしている。

だってそうすれば自然と人が集まるから。大事な仲間と無条件で一緒にいられるから。

そうしているうちに灰谷兄弟は2人で1つ。なんて言われるようにもなった。ほんと笑えるな、笑

でも1番笑えるのは、仲のいいフリをしていることに気が付かない兄貴に、だ。

毎日のように竜胆、竜胆って。それを相手している俺の身にもなってほしい。
















ある日の事だった。

2代目東京卍會が出来たという噂を聞き、俺たち関東卍會と戦うことになった。

そして、抗争の日。

俺は柴八戒に倒され、兄貴は三ツ谷隆に。2人して地面に蹲っていた。

そしたら急に誰かがゾロゾロと現れだしたんだ。

目の前にはかつて俺たちが2人で倒した野郎共が広がっていた。

そいつらはボソボソと何かを言ったあと、俺に銃口を向けた。

俺は打たれる…!! そう思った瞬間、咄嗟に目を瞑った。

目を瞑った時に思い出したのは親でも、大事な仲間でもない。灰谷蘭だった。






バンッ!!!!!!!!


銃声の音が聞こえた。

そう。確かに聞こえたはずなんだ。なのに、体はどこも痛くない。

恐る恐る目を開けると、そこには血だらけで目の前を倒れている灰谷蘭の姿があった。

「あ、兄貴… ?? なんで、、??」

なんで、?なんで兄貴が打たれてるんだよ、!? もしかして俺を庇って… ?? でもなんで、?? 兄貴も俺の事嫌ってたんじゃないのかよ…

俺の頭にははてなマークしか浮かんでなかった。

蘭 「りん…ど…?? どこも…け、がしてない…??」

俺は兄貴のお陰でどこも怪我をしていない。そのことを兄貴に伝えると、兄貴は優しく微笑んだ。

「よかった、… 。俺、ちゃんと守れ、たんだね、 最期、くらいは、竜胆のケホッおに、いちゃん、に、なれた、かな、笑」

その言葉を聞いた途端、涙が溢れて溢れて、とまらなかった。


そっか。俺はずっと意地張ってただけなんだ。本当はずっと、兄貴のことが。兄ちゃんのことが大好きだったんだ。

でも、それを認めてしまうと何かが壊れてしまうような、そんな気がして、怖くて、、、。

でも、最期くらいは素直にならないとね、

そう思った俺は必死に兄ちゃんに語りかけた。

「あのさ、兄ちゃん。おれ、おれ、本当はずっと兄ちゃんのことが好きだった…!! 大好きだった…!!!! ねぇ、置いてかないでよ、兄ちゃん…… 1人にしないで……」

もし、俺が兄ちゃんを苦しめていたんだとするなら、俺は今すぐにでも過去に戻って、兄ちゃんとの日々をやり直したかった。

でも兄ちゃんを失った代わりに得たものもある。それは、人を愛おしいと思うこの気持ち。

兄ちゃんは俺にこの感情をくれた。

だから、この感情は死んでも大事にする。そして、兄ちゃんと天国で再開した時、俺はたっぷりこの感情を兄ちゃんに注いであげよう。そう決めた。









嗚呼、ほんとに灰谷蘭はずるい人間だ。


、俺は最後までしつこくつきまとってきた” 灰谷蘭 “ が大好きだった。

『 失ってから気づくもの 』

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コメント

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ユーザー

え、え、え、泣いた、

ユーザー

す ご す ぎ !! く る み 泣 い ち ゃ う ぞ ♡ ( ( ぃ ゃ ‐ ... す ご い 👏

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