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『ん、、、ここは?』

様々な子供の玩具が端に寄せられて正面に舞台がある部屋。

そこには10〜15歳ほどの少女達が20人集まっていた。

そのほとんどが怯え、身を寄せ合っている。

『扉、、、ない?密室ってことかぁ。でも舞台はわかんないか』

その中で異様な少女がいた。

彼女は無表情なまま今にも閉じてしまいそうな瞼を上げ、体操座りに座り直し辺りを見回す。

「おや、全員起きたみたいだね」

突然大人の男の声が響く。

その男は舞台に立っており道化師のような姿をしていて、後ろにはスーツ姿の男が数人立っていた。

「あたし達を誘拐してなんのつもりよ!」

ツインテールの茶髪の少女が勢いよく立ち上がり男に叫ぶ。

「誘拐した理由を言うのは私達の目的を言ってからの方がわかりやすいので少々お待ちを。まず私はコランと言い、ノモスという組織に属している者です。信じられないかもしれませんがこの世界には天使や悪魔、妖など人外の者が存在しています」

先程男に叫んだ少女が眉を顰める。

「天使とか悪魔って、、、!そんなお伽話じゃないんだから!そんな嘘で騙せるなんて「これが嘘じゃないんですよねぇ」は、、、?どう言うこと?」

少女からの鋭い視線をものともせず飄々とした表情で話を続ける。

「ほら、最近ニュースでやってるじゃないですか。惨殺無差別殺人事件。木端微塵だったりバラバラだったりぺったんこだったりなどヒトのできる殺し方じゃないんですよね。私達は天使や悪魔などの人外の者の仕業だと考えています」

惨殺無差別殺人事件。

被害者はわざわざ惨殺とつくほど惨い殺され方をしている。

殺し方や処分方法は体を吊られ腹を切られて出血死するまで放置されたり四肢のみ潰れて頭は潰されていなかったり体が縦に真っ二つだったりする惨殺死体が海や山、路地裏、廃墟、無関係の家の中、ビルの上から落ちてきたりと多種多様である。

しかし犯人の手がかりは少しも掴めていない。

「そ、そんなに強いんだったらもうとっくに人間滅ぶはず、、、」

「だから昔、ヒトと人外の者は掟を作ったんです。そしてその掟を守るためにできたのがノモスです。しかしこの事件は掟破り。なので早急に犯人を見つけ処罰しないといけないんですよね。そしてその人間の協力者候補に貴女方が選ばれました。あぁ、安心してください。嫌なら後ろのドアから出て行って貰えば帰れますよ」

「「!?」」

『いつの間にドアが、、、』

「承諾してくださる人はここに残ってください。その中から選ばせてもらいます」

大半が出ていき、部屋の中には5人の少女が残った。

ずっと表情を変えず黙っていた異様な少女が男をまっすぐ見つめ、手を挙げる。

「どうしました?」

『質問が幾つか』

「なんでしょうか?」

少女が立つ。

『協力者を選ぶのは誰ですか?』

「この事件を担当する者、連絡係やサポート係など色々な役割を担っています。事件の発生数が多い地域を管轄していて尚且つ殺人事件を担当している者がこの事件の担当です」

何が引っかかったのか、少女は少し目を細める。

しかしすぐに無表情に戻り次の質問をする。

『2個目の質問。なぜ性と年齢を絞ったんですか?』

「本人の意向ですね。それにその方が相性がいい人と会いやすいので」

それまで動かなかった表情が眉を寄せ少し不快そうな表情に変わる。

しかしそれはすぐいつもの無表情に変わり男を見つめ直した。

『じゃあ次の質問。その人は今どこに?』

「いるじゃないですか、すぐそこに」

『え、それはどういう「あははっ、やっぱり君いいねぇ!」っ!?どっから出てきて、、、!』

少女の下、そう地面から黒尽くめの男が笑いながら出てくる。

異様な少女も驚いて目を丸くし尻餅をつく。

無論、他の少女らは驚いて怯え、3人がドアの外に出た。

「この子に決めたよ、いいでしょ?」

「貴方が決めるのですから私の許可は入りませんよ」

「てことでよろしくね、俺は蓮」

蓮はずいっと顔を近づけると、少女は焦りと不快感を浮かべる。

『、、、甘雪です』

「苗字?名前?」

『苗字です』

「じゃあ名前教えて」

『信用勝ち取ってからにしてください』

「冷たいなぁ」

『、、、あれ?さっきまで残っていた女の子消えてる、、、?』

「あぁ、彼女はもう必要ないので帰しました。もちろん情報漏洩の無いように他の人と同じように記憶を消してね」

『というかなんでこの人下からきたんですか?』

「それは俺が影の悪魔で影の中を移動できるからだよ。それで誰にするかずっと見てたんだ」

『、、、は?』

蓮の言葉で甘雪がキレた。

ここで甘雪の服装を見てみよう。

部屋着ため、黒のパーカーを着ているのだがブカブカすぎて丈が膝近くまである。

そして今は夏なため半ズボンを履くのだが、このパーカーと合わせると全く見えないため履いてないくてもわからない。

そして甘雪は少しめんくさがり屋だ。

つまり甘雪は下着に黒のパーカーしか着ておらず、下から見れば丸見えの状況で男が下の影から出てきた。しかも蓮はずっと見ていたと言った。

そう、完全に見られたのである。

しかし相手は初対面に加え特殊な能力を持ってるためここで暴れるわけにはいかないと甘雪は判断してすぐに落ち着いた。

『というかやっぱりノモスにも悪魔が属してるんですね』

そう、甘雪はコランが者と呼んでいることからある程度察していたのだ。

「人外の者と対する時にいると楽なんですよ。それにあっちの状況も分かりますし」

『協力は今回限りですか?』

「有能であれば事件解決後も引き続き協力者でいてもらいますよ」

『、、、まじすか、、、』

甘雪は思いっきり顔を顰める。

「ははっ、顔にめんどくさいって書いてあるw」

「詳しい内容は明日伝えるしわからないことがあったら蓮に聞いてくださいね。ちょうど甘雪さんは保護者がいない状態なので蓮と一緒に過ごした方がいいですね。家とかデータとかはこっちで用意するので」

甘雪は少し考えてこれまでの無表情を崩し、苦笑いで聞く。

『、、、法には?』

男はいい笑顔で言う。

「触れてますけどバレなきゃセーフです!」

『とりあえず何も考えないでおきますね!』

そして甘雪もいい笑顔で思考を放棄した。

「それがいいと思うよ」

「では、こちらも色々準備があるので一旦おやすみなさい」

『、え?』

甘雪がふらついて、瞼が落ちると同時に意識は落ち蓮が倒れる体を受け止める。

「それでは色々準備してきますね。蓮、無理矢理はダメですからね」

「わかってるって」

蓮は甘雪を抱えたまま影に潜った。


久しぶりに第三者視点で書いて見ました!

どうしても会話文になりがちなのを抑えて書いたけど語彙力が、、、。(´・ω・`)

頑張って伏線を張って回収できるように技術を上げていきます。

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