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〜昼休み
仲のいい子同士で机をくっつけ合い
楽しいお喋りをしながらお弁当を食べてる
そーゆー様子を見ながら私は
お弁当を忘れたから、本を読んでる
今読んでる本は
決して結ばれない悲しい恋愛ストーリー物
主人公の女の子は余命宣告を受けて
余命宣告を受けた事を自分の好きな人に言わず
彼の前では明るく、元気な子を演じて
家では、暗くて……
段々彼といる時間も減ってきて
彼も疑問に思ったのか
正直に話してって言ったけど
彼女は嫌だの一点張りで───。
結局、主人公の女の子の余命宣告は彼にバレるけど
彼は最後、彼女と初めてあった桜の木の下で
彼女が最後に自分宛に書いた手紙を読んで
「好きだ。これからも、ずっと……」って泣きながら
言って終わるって感じの内容の本
この本を読んで毎回思ってる
なんで主人公は彼に余命宣告受けたことを言わなかったんだろうって
そりゃあ、心配させたくないって気持ちは分かるけど
心配してくれたんだから……………って
私も、多分言えないかも
大好きな人だからこそ、話せないし言えないんだよ
((ぐぅぅぅ〜……
『あ………』
───前は、お腹すきたなんて感じなかったのに
最近の私は変だ…
購買でパンでも買おうと
お母さんから誕プレで貰った財布を持って
購買に向かった
購買は高等部にあるから
中等部から高等部へと繋がる道を
進まなきゃ行けない
……けど
[だから〜、聞こえなかったのか?焼きそばパン買って来いって]
私より背の高くて
背の低い私を上から睨みながら
そう言う私の元お兄ちゃん達
ここ、私立苺学校は
私の元お兄ちゃん達も通ってる学校なのだ
ジェルさんには嘘をついた
本当は学校になんて行かせてもらってない
ずっと家で雑用をしてたんだから
この人達の宿題も私が全部やって
この人達のご飯も私が全部作って
この人達の部屋も私が全部掃除する
そんな毎日で、お腹が空くなんて到底考えられなかった
笑うなんて、知らなかった
妹だって言ってくれたのも
笑ったり出来たのも
全部全部あの人達だったから
……安心、出来たから
[おいッ!!!!聞いてんのか!!!!このクズ!!!!]
前のお兄ちゃんが私を殴ろうとして
私は咄嗟に目を瞑る
けど、いつまでたっても痛みはこなくて
恐る恐る目を開けると
💜「人の妹に何してるんですか」
ななもりさんが
前のお兄ちゃんの腕を掴んでて
💗「何殴ろうとしてんだよ」
さとみさんが私を庇うように
私の前に立ってる
『……………』
((パタパタパタ
💙「さとみくん達急に走り出してどうし……○○?!」
❤「えっ、○○ここにいたの?!」
💛「どうりで教室にいないわけです」
🧡「無事でよかったわ〜」
[は?妹?]
💜「そうですけど、○○は俺たちの大事な妹です」
…………大事な……
[ど、どーせてめぇらもそいつを雑用係として使うんだろ!?]
💗「雑用係…?妹にそんな事させるわけねぇじゃん」
妹…………
『ッ…………』
おかしいな…「妹」って単語は
昨日も聞いたのに…
なんで涙…出てくるんだろ……
学校、始まっちゃったね
ま、残り2ヶ月だし
頑張ろうね٩(๑•̀ω•́๑)و
じゃおつれも〜(・ω・)ノ🍋