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<亮平side>
全員の視線を他所に舘様は翔太の元へ歩いて行き、翔太が眠るベッドの横に腰掛けた。
涼「ね、翔太。起きて。」
舘様は翔太にひと声かけたが、翔太が起きる気配は無い。
涼「翔太、ごめんね。」
舘様は続けて翔太に話しかけた。
涼「翔太、俺ね、子どもの時からずっと翔太のこと好きだったんだよ。」
辰「え?」
康「そうやったん…?!」
ラ「…まじか…。」
突然の舘様からの暴露に驚きを隠せないメンバー。そりゃあそうだ。幼なじみで仲のいい2人組と思っていたのに片方が想いを寄せ続けていたんだから。
涼「翔太にはわかりやすく接してたつもりだったんだけどね。でも、翔太は気づいてくれなくて。だから気づいて欲しかったんだ、きっかけはなんでもいいからただ気づいてさえくれればそれで。」
そう言う舘様の目は少し潤んで見えて、心が苦しくなる。
涼「ずっと、どうやったら翔太に気づいて貰えるかなって考えても思いつくことはどれも邪道で俺には無理で、その繰り返し。嫌いになろうと思っても諦められなくて、結局思いは募るばっかり。それどころか俺の想いすぎで翔太はこんな奇病にかかっちゃって。」
涼「…ね。知ってる?花吐き病って相手から強く思われすぎても発症しちゃう事例があるみたいでね。相手の片思いが終わればフッと症状が止まるんだって。」
舘様が翔太の手を握ると、一筋の涙が舘様の目から滑り落ちた。
涼「だから…もう、片思いするのやめるね。」
『翔太がこの世界で誰よりも大好きだったよ。』
そう言い放った舘様の表情があまりにも苦しそうで、辛そうで見ていられなくて今すぐにでも目を背けたかった。
to be continued…