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私は愛がわからない。
分かりたくもないその感情。私の カラダ の中にひとつ埋められていない部分があった。私は既にわかっている。”アイ′′という形が埋められなかった。埋められたくてずっと笑う、笑って、笑って、笑って、笑いまくってその仮面を壊さないように妄想に逃げていたけれど、私はもう壊れた人形だよ。あぁ愛があれば、けど私はなんの愛で埋められたいのか分からない。親からの愛?兄妹からの愛?友達からの愛?それとも、
好きな人からの愛?
私はとんだ馬鹿者だな笑と笑い、いや泣いていたのかもしれない。何度も泣きすぎて腫れている目をもう一度擦り、イヤホンをつけながら音楽を聴く。母親から難聴になるからやめときなさいって言われていたけど、そんなの関係なかった。なんなら難聴になって欲しかった。陰口も何も聞こえないそんなの嬉しいに決まっている。なんて笑えるよね。
「苦しいよぅ。」
次の日の朝。私は学校に行く準備をする。憂鬱な一日が始まると思いながら着替えていく。そしていってきまーすといい、家を出て学校に向かった。家から学校まで15分くらいだったからいつも妄想しながら行っていたけど色んな情報量が頭のなかをグルグルと回る。そんなこと考えたくないのに考えてしまう。
「キツ笑」
学校に着き、教室に入ると友達がもう来ていて私はまた笑いという仮面を被りおはよぉと笑いながら言う。その女の子は私にこう言う。
「…ちゃんと笑ってる?」
「え?」
つづく