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「…..あぁ…(まぁ、本当は依頼などではなく…太宰の殺人予告なんだが…な)」
次の日、探偵社に来るとみんながやたら今日の予定を聞いてくる。
やはり昨日の依頼のことが関係しているのだろうか…?
「…眉間にシワがよってる…」
鏡花ちゃんがそう呟く。多分、私のことを言っているのだろう。
少し考えすぎてしまったようだ。
頭を1度整理してから鏡花ちゃんに話しかける
「おはよう、鏡花ちゃん」
「(ぺこり)
…あの、今日ってお仕事とかある?」
恐る恐る聞くような態度に思わず笑ってしまった。
「今日は1件だけ依頼があるから…それをしに行くだけかな」
「そう…、…私もその依頼、ついて行ってもいい?」
「え?…まぁ、特に危ない訳でも無いし、大丈夫だよ」
少し考えてから優しく鏡花ちゃんにそう言う。
「…本当、?良かった!」
断られると思っていたのだろうか、鏡花ちゃんの顔が一気に明るくなった。
『可愛い』一瞬そう思ってしまった。
これは単に鏡花ちゃんが可愛いという意味では無い。
…重ねてしまうんだ、どうしても。
どこがどう似てるとかがあるわけではないのだけれど…、何となく、似ている。
そんなことを思っていると、いつの間にか私の右手が鏡花ちゃんの頭に乗っていた。
鏡花ちゃんは少し恥ずかしがっている、多分、今ものすごく恥ずかしいのを我慢してくれているのだろう。
可愛い後輩が出来て嬉しい限りだ。
「あ、もうこんな時間か
そろそろ依頼を片付けに行かなくては。鏡花ちゃん、準備は出来てる?」
気がつくとかなり時間が経っていた。
「大丈夫」
と言うので、直ぐに鏡花ちゃんと一緒に外へ出る。
「…あれが太宰…可愛いじゃん〜♡」
「何をふざけたことを…早く行くぞ」
「はいはい〜」