No.25 ゴブリン
魔人類オニビト科
身長120〜140cm
体重60〜90kg
能力値(野生下での平均値)
『力』150〜200
『魔力』0(ごく稀に魔力を持つゴブリンもいるらしい)
『機動力』140〜180
討伐依頼受諾可能最低ランク
F(緊急時のみGも可)
・餌を求めて群れで移動するため、特定の生息地はなし。天敵が少なく、餌の豊富な場所にて一時的なコロニーを形成する。
・野生のゴブリンとはまだ遭遇した事はない。しかし街ではちょくちょく見かける。
先遣隊ゴブリンの事をメモり終えていたせいで、ノーマルのゴブリンをすっかり忘れていた。というワケでそろそろご紹介させて頂こう。
……とはいっても、彼等の事は先遣隊ゴブリンの記述にておおむね説明してしまっている。
これで何か面白い特徴の一つでもあれば良かったのだが、ゴブリン達は団結し、互いに助け合って生きているのでコロニー内は平和そのものだ。争いもなければ特筆すべき事もない。
しかし、ゴブリンといえば野蛮なイメージを持っている人も多いはず。斯くいう俺もそうだ。
なので俺含めそういった者ならば、コロニー内は仲間同士なのだから協力するのは当然だとして、その外ならば人間や家畜を襲撃しているのでは?と容易に想像できるだろう。
……が、そんな事は全くない。
まず第一に、彼等は臆病なのだ。どんなに腹を空かせていようと、天敵や人間がいるような場所には決して姿を現さない。
また、例え天敵の心配もなく餌を取れるような状況だったとしても彼等は周囲の警戒を怠るような真似はしない。
上記の事から分かる通り、ゴブリンは自らが自然界において非力だと理解しているのだ。そして、その臆病さは知能の高さゆえであるのだ。
もうお分かり頂けただろう。彼等は何の考えもなしに他の生物に襲いかかるようなアホではない。どちらかといえば人間寄りの思考をする知的生命体のような魔物なのだ。
ただし、知力がある故に自分より弱いと判断した相手には容赦しない。よってただの人間が接近する事は自殺行為となるのでオススメはできない。
まあ一応、経験則からなのか『人間は襲えばそれ以上に強い者を連れてやって来る』と記憶しているらしく、ゴブリンから自発的に人間を襲う事は皆無、と言って良い程の確率だが……それでも自己防衛くらいはするだろう。だからやっぱりオススメしない。
これを見ても尚、『そんなに頭が良いなら優しい心も持っているはず!』とゴブリンよりも愚かな考えを持ち、某県の鹿と触れ合うような感覚で彼等に近づこうとする者がいたならば、一度落ち着いて俺の話を聞いて欲しい。
考えてもみろ?アイツらはいくら小さいといっても体重は殆ど人間と変わらないんだぞ?それはつまりどういう事だ?筋肉の塊って事だよな?
お前、普通のやつよりも頭が良くて、体重、筋肉もあるチンパンジーに近付こうと思うか?思わないだろう?
そうだ、やめておけ、それで良いんだ。
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