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「……チッ」
僕は舌打ちして、抱えている赤ちゃんオオカミを見た。
「……っ、こわ……」
震えてる。
当然だ。
⸻
「大丈夫」
小さく言う。
「絶対守るから」
⸻
その瞬間——
「……っ!」
魔力が跳ねた。
⸻
(なに……!?)
腕の中から、異常な圧。
さっきまで抑えられてたはずの力が、
一気に漏れ出してる。
⸻
「やだ……っ」
赤ちゃんオオカミが泣きそうな声を出す。
「こないで……!」
⸻
ドンッ!!
衝撃が走る。
床が軋む。
壁にヒビが入る。
⸻
「……へぇ」
凛が目を細めた。
「それ、本気出すとそうなるんだ」
⸻
(まずい)
完全に制御できてない。
このままだと——
⸻
「……にぃ……っ」
その言葉と同時に、
魔力がさらに膨れ上がる。