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2,019
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【平凡なはずだった】
温かい部屋
温かい家族
ふわふわなパーカー
整えられた家具
全部全部この街では当たり前じゃなくて恵まれた方だった。
この混沌と化してしまったチャイナタウンではほかの国では「当たり前」といわれるような生活水準でも「裕福」「恵まれている」という風潮である。
お母さんとお父さんが言うには、ここ数年でこの国はガラッと変わってしまった。
この国を大きく変えてしまったもの
それは戦争だった
この国は負けてしまいその結果政府が実質的に倒れた。
その結果今はマフィア?とやらが実質的に国を治めているらしい。
正直よくわかっていないが
そもそもこの生活を送れているのはお母さんとお父さんがギリギリで政府のお仕事に在りつけたかららしい。
なんとなくすごいひとなんだなぁと思う。
そんなんだから両親といる時間はさほど多いわけじゃなかった
けど二人は私のことをちゃんと愛しているのは感じていた
「ななっし~ごはんよ~」
「はぁ~い」
そういって部屋をそれっぽく簡単に片づけてリビングに向かう
まぁ向かうというほどの距離はない
「はい。今日はこれとこれね」
「おかあさんお仕事?」
「ううん。お仕事じゃないけどちょっと書類を取りにいかないといけなくて。ご飯食べてる間お留守番よろしくね」
「はぁーい」
そういって作ってくれた野菜炒めを頬張る
やっぱりお母さんが作ってくれたご飯はおいしい
「ただいま」
「お父さん!!」
そういってお父さんがリビングに入ってくる。
「お母さんなんか書類取りに行っちゃった」
「うん。聞いてる。」
そういってお父さんはキッチンに向かってお父さんの分の夕飯を準備しに行った。
「そうだななっし~。明日はお父さんとお母さんは仕事で遅くなるから学校から帰ったら家でお留守番してるんだぞ」
「はぁーい」
また二人ともおしごとかぁ
またどこかに三人で遊びに行きたいなぁ
別にどこか違うところとかじゃなくてお買い物でもいいから3人で遊びたい
そんなことが思いっきり顔に出ていたのか、お父さんが私に話を振ってくる
「明後日は三人で遊びに行こうな」
「!?うん!!」
そういって私は食べ終わった食器を片づけるのだった。
「じゃあななっし~お仕事行ってくるから学校からすぐ帰ってきてお留守番するのよ」
「うん!わかった!行ってきます!」
今日は学校がすぐ終わる日
大体二人が仕事で遅い日に限って早く学校が終わるのはなんなんだろう
一人で長い時間家にいても暇なのに
アニメも見きっちゃったしなぁ、、、
ーーー
今日帰ったら何しよっかな
宿題は学校で終わらしてきちゃったし。
暇だなぁ、、、、
寝よっかな
でも別に眠くはないというか
こういう時に限って宿題もないんだよなぁ、、、
やることもないし、、、
手軽に時間をつぶすことができるなんて寝るぐらいしかないよな
そんなことを考えながら帰路をたどる
その時だった
少し離れた通りの方からすごい音がした
言い表すなら、何か、、、、車のような大きなものが何かに突っ込んだようなそんな大きい音
まぁいうてこの地域じゃ日常茶飯事というか、、、
いや日常茶飯事なのもおかしいのかもしれないけれど
けど今回は事態が違うのか、黒々とした嫌な煙が上がっている
少しだけ興味を惹かれてしまった
本当は早く帰った方がいいし、何ならそういう現場には危ない組織の人たちとかがいたりすることがあるから近寄らない方がいい。
近寄っちゃダメよなにかに巻き込まれることがあるかもしれないからねってお母さんにも言われてるし、、、
けど今回は家に帰ってもすることないし、、、
ちょっと寄り道するぐらいなら誤差だよね、、、
遠くから見るだけ、、、、
見るだけだから、、、
そういって今いる通りを左に曲がって多分事故が起きたであろう大通りの方に出る。
すると案の定事故が起きていたらしく人だかりができている
黒々した煙はやめることも知らず永遠と上っている
ただ車がビルに突っ込んだ訳ではないようだ
なんとなく悲惨な現場なのかなと思った
現場付近では誰かが「救急車!!!誰か救急車を呼んで!!」と叫んでいる
もう少し近づいてみてもいいかな、、、
いやでも帰った方がいいかな、、、
けど沸いてしまった興味には抗えず少し歩を進めようとした
その時だった
人だかりの中から一人が振り返った
「ななっし~ちゃん!?」
近所のしぇいどお姉さんだった。
年が結構離れているが親同士が仕事の関係で一緒になることが多く度々面倒を見てくれた
しぇいどさんは急いで私の方に駆け寄ってくる
「ななっし~ちゃん来ちゃダメ!!!」
そういって強引にわたしの家の方の通りにに連れて行こうとする
「な、なん、、、」
それと同時に救急車が来たようだった
そのまま隊員の人が現場の方からけが人を運びに行こうといている
その中から出てきたのは、、、、、
形をとどめていないお父さんとお母さんだった
遠目で見てもわかる
私はその場で硬直してしまった
しぇいどさんは痛々しそうに私を見ていた
な、、、、んで、、、?
なんでお父さんとお母さんがこんなことになってしまったの?
私たち何かした?
ただのほほんと3人でいたかっただけで、、
私はその場で立ち尽くすことしか出来なかった
「お家、、、帰ろうか、、」
「うん」
何とも言えないどんよりとした空気が私たち二人を包むのだった
ーーーー
家にかえって私はソファに座って呆然としてしまった
あの時気の向くままに事故現場によらないで帰っていればまだ幸せだったのかもしれない
仮に死んだと知らされてもあんな酷い状態のふたりは見ることはなかっただろう
そんな中でもしぇいどさんはとりあえず何かをキッチンで作ってくれている
、、、
あんな状態で生きているとはさすがに考えられない
もっといっぱいお父さんたちと一緒にいたかった
遊びたかった
明日三人で遊びに行こうって言ったじゃん、、、、
また三人で、、、、
いっぱいいっぱい遊ぼうって、、
ポロポらと涙が落ちてくる
考えれば考えるほどに辛くなってくる
それでも頭はあの一瞬の景色を離してくれない
気が付くと隣にしぇいどさんがいた
何も言わないけれど、まるで大丈夫だよというようにやさしく頭をなでてくれている
ーーーーーーーーー
あれから何年もの月日がたった。
結果から言うとお父さんもお母さんも助からなかった。
原因はお父さんたちの乗っていた席の下に爆弾が仕掛けられていた。
それをどこかのマフィア勢力がす捨て身で事故を起こして爆発させた
本当に怖い話だと思う
マフィアなんて嫌いだ。
なんで私がこんな目に合わないといけないの?
事故の概要はいまだにわかっていない。
突き止めたい
お父さんとお母さんを殺した奴らを殺したい。
そうすればきっと、、、
きっと私の無念は晴れるはず
敵がとれる
そう信じている
そうじゃないと、、、
そうじゃないと私が生きている意味が無い
だから私は殺したやつらを絶対に殺さないと行けない
こんなこと二度と起きないように
今は人目のつかない路地裏で生活している
しぇいどさんの家族が最初こそ引き取ろうとしたがしぇいどさんの両親も忙しかったりしぇいどさん自身も試験で忙しかったりしているうちに時間だけが過ぎてしまいひっそりとそこを後にした
けど後悔はない
今はぎりぎり家に残っていた両親の資金とたまに襲ってくる得体のしれない人たちを返り討ちにしたときに手に入ったお金で何とか食いしのいでいる
けど何年もやっているし、そんなに返り討ちにできるような人がいるわけでもないからお金に限界がきている
もう服もぼろぼろ買い換えたい、、、
お腹すいた、、、
、、、
服は最悪まだ使える
ボロボロだけど布が切れてるわけでもない
単純に汚れてボロボロに見えてるだけかもだし
食料はないと
か、、、
買いに行こう
そういってお金を確認するためにポケットに手を突っ込んだ時だった。
ない
あるはずのお金がない。
うそ
さすがに安いパンを買えるぐらいのお金はあったはず!
どこで無くした?
最近また治安が悪化してるし、もしかしたらすられた?
そんな馬鹿な
あ、、、、、
もしかして、、、
ふと昨日のことを思い出す
昨日は変な奴がきて応戦するほかがなかった
あの時わずかに接触した
もしかしたらその時とられた可能性がある
しかも昨日は倒したわけではないから、、、
完全に戦い損だ
ああもう!!!!!
せっかく6年ほど耐え忍ぶことができていたものが崩壊してしまった
もう盗むほかの手口がない
さすがの私でも食事なしで応戦して勝ってお金を巻き上げられるほどの体力はない。
特に今は
つまり資金を稼ぐために体力を回復させないといけない
そしてその体力を回復させるためには食料が必要
その食料は盗まないといけない
、、、
めんどくさい
今までの資金稼ぎは正当防衛的なところもあったからまだしも、こうも自分が「盗む」という行為はもう手を汚してしまったようなきがして後ろめたくる
とりあえずこんな真昼にできることではない。
、、、
ねて夜になるまで待つか、、、
ーーーーーーーーー
そんな生活を二か月ほど送っていた
なれとは怖いもので何回もやっているとだんだん感覚がマヒしていって「もうしょうがないよね」という感じになっていく。
今日もまた盗もうとしている
だってお腹すいてるんだもん
まぁいいや早く行こ
時刻は大体23時くらいまあちょうどいいかな
今日はふらっと町の方にでる
今日はちょっと違うとところに行こうかな
何気に南の方は行ったことがないな、、、
もう何年も路上生活してるけど
でもたしか、こっちの方に食堂あるよな、、、
よしいこう
どうせだったらおいしいもの食べたいし
つくと中で話し声が聞こえる
まあいいや多分厨房の方にはいないでしょ
わんちゃん仕込みしてる線はあるかもだけど
裏口を一応ひねってみると
あっさりと扉があいた
「いや~最近やっぱ儲かりますね~」
「そうだろうそうだろう!」
「これも若頭の影響ですよ!」
「嬉しいこと言ってくれんじゃん」
「けど最近やっぱてを出してくるやついるんすよね~」
「まぁそれはこっちでうまく対処するよ~」
中で男二名が話していた。
なんかあれなのかもしれない経営難だったお店なのかもしれない
儲かる儲からないって言ってるし
あっこれおいしそう
たべたいな
そう思って手をのばそうとしたときだった
ガチャンと横にあった料理器具が落ちる音がした
あ終わったっと思た
案の定バタバタと近寄ってくる音がする
隠れられる場所もないし、、、
「あぁこういうやつのこと?」
そういって茶髪の片目を隠してるやつに声を掛けられる
「そうなんですよ」
「ふーん。面白いじゃん」
そういって近寄ってくる
怖い
どうしよう
今まで倒してきたヤツとは雰囲気が違う
仮に反撃したとて終わる気がしない
ナイフの入っているポッケをきゅっとにぎる
中に手を突っ込めば応戦できるのに何故かできなかった。
「まぁいいやおれが対処しとくわ。これからも気にせずよろしく」
そういって目の前にしゃがんでくる
「じゃあちょぉーーっとねむっててね」
応戦しようと思ったけれどできなかったから、回避行動を取ろうとした
けれども久々に恐怖の方が勝ってしまい、硬直してしまった。
その次の瞬間、首筋あたりに何か一撃をお見舞いされると同時に甘ったるい声で「いい子」っといわれた
あっ終わったっと思ったときには意識が遠のいていた
ーーーーーーーーーーー