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『付き合ってみる?』
君の冗談交じりのこの一言に私は頷きました。
おかしいね。
好きじゃないのに。
女の子同士なのに。
だんだん私は惹かれていきました。
君の仕草に。
君の優しさに。
ある日君はこんなことを言いました。
『あの言葉は冗談だったけど本気で君を好きになったんだ。』
私は答えました。
『私も君が好きになったよ。』
ここから本気の恋が始まりました。
でもある日
私と君が恋人繋ぎしているところを撮られてしまいました。
次の日学校に行くと黒板にその写真が貼ってありました。
君は少し悲しそうな顔をしていました。
また少し経った頃、
君と屋上でお昼ご飯を食べました。
君は言いました。
『知ってる?人ってね、死んでから4年くらいで生まれ変わるんだって。』
『へえ、初めて知った。』
『でも人によって個人差があるみたいなんだよね〜…』
『私達はいつぐらいに生まれ変われるのかな。』
『500年後とかだったらどうする!?』
こんなたわいのない会話をしました。
くだらない話かもしれないけど、私達はある希望をもつことになりました。
だって君が気づいたから。
『私達もし死んで生まれ変わったら今くらいの年齢になるまで時間結構かかるよね?』
君は思いついたかのように私にこう言った。
『まあそりゃ高校生なんだし、、死んでから生まれ変わるまで4年くらいなんでしょ?20年くらいかかるかなぁ…』
私がこういうと
『20年後には同性愛が認められてるかな。』
君はこう呟いた。
高校を卒業する日が来た。
私と君は春が好きだ。
桜が咲いてとても綺麗だから。
私達はいつまでも一緒。
いつまでもいつまでも
例えそれが来世でも
ずっと一緒____
「ねえ知ってる?」
『どうしたの?』
「この高校ってさ、心中して自殺したカップルがいるらしいよ。」
「それに同性なんだって」
『同性心中ってこと?なんか儚いね。』
「まあその時の時代的に同性婚とか認められなかったからねえ。」
なにか大事なことを忘れているような。。
ドンッ
『あっ、すみません』
誰かにぶつかった
『こちらこそすみません!』
綺麗な顔立ち。
小柄で可愛い。
一目惚れ?
『もしかして同い年ですか!?』
『そうだよ。』
『なんか凄い大人っぽく見えるって言うかなんていうか…』
『綺麗!!』
『…ありがとう。貴方も綺麗だね。』
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恋が実りますように。
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