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episode2
類母『類…!!大丈夫!?』
類『あぁ…少し体調を崩してしまったみたいだ』
母さんの心配した顔久しぶりに見たな…髪も乱れているしきっと急いで帰ってきてくれたんだな…僕の為だけに
類母『とりあえず錠剤タイプの方買ってきたわよ』
類『ありがとう…』
類『ゴクッ』
類『…ふぅ』
良かった、なんとか飲めた。親の安心した一息と少し口に残る苦さ。さっきのカプセルの嘔吐が嘘のようにあっさり飲める。
類母『とりあえず部屋で休みなさい』
類『うん、ありがとう母さん』
これは一体何なんだろう。風邪にしては重過ぎるし嘔吐もある。だがそれ以外の病気にしては軽過ぎる。
まぁとりあえず寝たら治るか。
類母『ちょっともういい加減起きなさい?』
類『ん…?』
あれ、外が明るい。僕なにも食べずに寝てしまったのか。母さんの目の下にはクマがある。もしかしてずっと起こしてくれたのかな。
類母『あ〜…やっと起きた…』
類『もしかして母さん寝てないの?』
類母『いや、2時間おきに起きて起こしに行ってたのよ』
類『あぁ…ありがとう母さん』
類母『今日の学校は行けそう?』
学校…か。まだ体は辛いけど今日は比較的楽な授業だし出席日数も足りてないし…どうしようかな…
(ピロンッ♪
メールの通知音。こんな朝から一体誰だ…
…司くんか。
『類、今日は学校行けそうか?もし行けるなら俺は楽しみに待ってるぞ!』
あぁ、楽しみに待ってくれてるのに行かないなんてそんな訳にはいかない。
学校には保健室も屋上も休める場所がある。だからきっと大丈夫。
類『母さん、行くよ。』
類母『そう、なら準備して』
類『…あぁ』