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熊野光一
「ちょっと待ったー!」
「何でしょう?」
「あんなの反則だろー!お前らがただ投げ合ってただけじゃないか!」
お前らが勝手に当たったんだろ。
俺達は軽くキャッチボールをしただけだ。
「まあ、確かにあっちのクラスの言う通りです」
百々ちゃん!?
「そもそもこれは能力の特訓ですからね。あれじゃあ何も身につかないのです」
百々ちゃん!?
「だからもう一度行うです。今度は二人とも内野です。それとちゃんと能力を使うです」
百々ちゃ〜ん。
「今度はこっちのクラスのボールからだ。それじゃあ、始め!」
その合図と同時に琴香のクラスの誰かが炎を球にまとわせて投げてきた。
ーパシッ
その球を俺は普通に掴んだ。
「まてまてまて!なんでだよ!?せめて掴むことを躊躇えよ!」
「仕方ないだろ、こんな球にはもう慣れてるんだよ」
昔から真条とのキャッチボールで空気との摩擦によって発火させながら投げ合っていた。
あれは球を燃やすのに速度と回転をかけまくっていたから今更こんな球、なんてこと無い。
「じゃあ、いくぞー」
そう言って俺は全力で球を投げた。
その際、球にかかる重力と空気抵抗を奪い取った。
するとあら不思議、どんどん速度を上げながら永遠と飛び続ける。
「消えたんだが。球が地平線の彼方へ消えたんだが」
「やりすぎたな」
でも、そろそろ
瞬間俺達の方にとても目では追えないナニカが飛んできた。
「予想通りだな」
「今度はこっちの番よ!」
そう言って琴香は球に手をのばしそのまま掴んだ。
「いったーい!なんで能力で威力殺したのにこんなに痛いのよ!」
そう言いながら、こちらに向かって全力で振りかぶっている。
「責任取りなさいよ!」
そして、能力によって加速した球を俺めがけて投げつける。
「まてまてまて、その発言は色々まずい!」
特にお前みたいな女子高生が男子高校生に言うのがいっちゃんまずい。
そう考えているうちに顔面に球が向かって来る。
〜つづく〜
あとがき
球に摩擦で火を付けるって現実で可能なんでしょうか?
有識者のニキ、ネキは教えてください。