テラーノベル
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熊野光一
顔面に飛んできた球を俺は難なくキャッチする。
「あぶねー、取れなきゃ死んでた」
「お前、その程度じゃ死なねぇだろ」
「いやいや、怪我はするだろ」
さて、琴香に投げてもどうせ止められる。
だったら別のやつに投げよう。
ードンッ
「がぁぁ!」
なんかクリアが出た。
「邪魔よ!」
そう言って琴香は足元の小石をバカみたいな速度で蹴り飛ばし、
一撃でクリアを消し飛ばした。
「わぁ、クリアが粉々だぁ」
実は琴香はバケモノなのかもしれない。
おそらくだが能力で速度を上げたのだろう。
「がぁ・・ぁ」
消し飛んだと思われていたクリアが再生を始めた。
周囲に飛び散った破片が元いた場所に集まっていく。
「なるほど、厄介だな」
琴香はこの光景に衝撃を受け、固まっているようだ。
それはどうやら周りも同じようだ。真条は違うようだが。
「俺が潰すか」
そう言って、俺はクリアに向かう。
クリアが俺に攻撃をするが、それを全て止める。
そして、クリアとの距離がゼロとなりクリアに俺の拳が突き刺さる。
するとクリアは手に吸い込まれるように消えた。
「おしまい」
「おしまい、じゃないです!危険な行動はあまりしないでほしいです!」
「でも、クリア討伐は一応は俺達の仕事でしょ?」
「確かにそうですけど。こちらの指示も聞いてほしいのです」
「はーい」
俺は少し不貞腐れたように返事をした。
〜つづく〜
あとがき
再生能力ってアニメとか漫画だとマシだけど、
現実だとかなりグロテスクですよね。
再生といえば某スライムですよね。
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