渡「つっかれた、、、」
ラ「まぁまぁ、あとちょっとだから頑張ろ」
宮「ラウールの言う通りだよ笑」
渡「疲れたもんは仕方ないだろ」
この日はいつもより気温が高く移動の時から暑いなって思ってたけど外でのロケとなれば暑さは倍になってくるわけで暑さに弱いしょっぴーは誰よりも早く根を上げて暑い暑い言ってるんだけど、ほんとに暑いよなぁ
宮「ラウール、しんどくなったらすぐに言うんだよ?」
ラ「うん!大丈夫だよだてさん、ありがと!」
渡「今日帰ったらさっぱりしたの食べたいな」
宮「久しぶりにお魚にしよっか」
ラ「僕も康二くんのタイ料理食べたいなぁ、、」
あの甘酸っぱいような、辛いんだけどこの暑い時ってそう言うのが無性に食べたくなるんだよなぁ、なんて思いながら携帯を片手に取り出して
康二くんにご飯食べに行ってもいい?って連絡をしてすぐにスタッフさんに呼ばれたからそのままポッケに携帯を忍ばせ移動しようとした時。
一瞬で目の前が真っ暗になったんだ。
「ラウール!大丈夫……く、……しゃ!」
「出血とま……ない!」
朦朧とする意識の中何か、なにか大切なことが自分の中から抜け出した気がしたんだ。
………………………………………………
向「ふんふーん」
深「あら、えらいご機嫌じゃん」
向「ラウールがな、ご飯食べに行ってもええ?って」
深「そうゆうことか笑」
阿「ひゃーっ、外暑すぎるんだけど」
佐「アイス溶けちゃう!」
深「お、おかえり~」
YouTubeの撮影のために集まって楽屋で外ロケ中の3人の到着を待ってるねんけどラウールからご飯食べに行ってもええ?って連絡きたんよ!
嬉しすぎてすぐ既読つけてわかった!って送ってんけどそっから返信返ってこーへんのよね、、、
向「……忙しいんかな、?」
阿「康二?」
向「や、連絡すぐ返してんけど返ってこーへんから」
阿「きっと忙しいんだよ、大丈夫ニコッ」
向「やんな、そうやんな、」
忙しい、そう、忙しいんよ!やから気にしたらあかん!
って思ってた矢先すごい勢いで扉を開けてきた照兄とめめ何事かと思えばラウールがロケ中に頭を打って倒れて病院に運ばれたって、、、、。
岩「ラウールが病院に運ばれた!」
目「今からみんなで車乗って病院行きましょう!」
深「嘘、やばいじゃん」
阿「とりあえず荷物持ってマネの車に移動しよ!」
佐「……康二、大丈夫?」
向「おっ、おん、大丈夫やで!」
震えん足でなんとか歩いて車に乗り込む。
正直大丈夫なんて口だけで本当は大丈夫なんかじゃない。
むしろ、口は真っ青でずっと変な汗かいとるし最悪やそれに、、、、もしものことがあったらって考えると怖い、怖すぎるんや、、、
病院についてラウールがいる病室に入ると頭に包帯を巻いてゆり組の2人と話してるラウールの姿がそこにはあった。
深「ラウール!」
ラ「あ、ふっかさん~!みんな来てくれたの?」
目「お前、心配かけんなよ!」
阿「無事でよかった」
渡「いや、マジで死んだかと思ったから」
ラ「いや、死んでないじゃん!笑」
岩「まぁ、無事でよかったよ」
なんや、無事でいてくれてよかった、、なんて胸を撫で下ろしてるとじっとラウールが俺を見つめるわけで、なに、なんか顔についてるのかな?と思った矢先思いもよらない言葉を告げられた
ラ「え、と、、、どちら様、ですっけ、」
向「……へ、」
佐「いやいやいや、どちら様って康二じゃん!」
深「今その冗談しんどいわ笑」
宮「……覚えてないの、?」
ラ「……え、?どうゆうこと、?」
向「っ、!」
目「お前っ、ラウール!」
向「ええんよ、大丈夫やからっ、」
ガツーンと頭を何かで殴られたように真っ白になって溢れ出そうな涙をグッと堪えて精一杯の笑顔でラウールの元に近づく。
向「俺な、向井康二っていうんよ」
ラ「むかい、こうじ、」
向「おん!ただのメンバーやからさ仲良くしてな」
ラ「そっか、わかった!よろしくね」
向「おんニコッ」
深「こうじ、っ、」
向「大丈夫、大丈夫やから、、、俺先に帰るな」
佐「俺送っていくよ、ほら行こっ」
向「っ、さっくん、おん、」
逃げるようにその場から離れてさっくんに家まで送ってもらった。
車の中ではいつも通り楽しませてくれるさっくんやけど今はその優しさがしんどくて、つらくて、さっきまで我慢していた涙が溢れ出て止まることを知らない水道のよう。
向「ふっ、グスッ、さっぐんっ、おれっ、」
佐「偉いよ、康二、偉いよく頑張ったね」
向「お”れっ、こいびとやのに’っ、なんでっ、グスッ」
佐「うん、、うん、」
向「なんでなん”っ、!グスッ」
こんなふうにさっくんにあたっても意味がないのはわかってる、むしろ迷惑をかけるだけだって事もでもな、止められへんねん、、、
それをわかってくれてるのかずっと家に着いてからもソファでぐずぐず泣いてる自分を宥めるように抱きしめてくれて気がついたら置き手紙と美味しそうなご飯が机に置いてあった。
向「……俺、寝てしまってたんや、、」
向「あ、置き手紙とご飯まで、、明日謝らな」
『今日はたくさん泣いてたくさん寝る事!ご飯温めて食べてね! 佐久間』
向「ふふっ、ありがとぉな、さっくん」
さっくんお手製の青椒肉絲丼をぺろっと平らげてグループLINEに目をやると明日からラウールが復帰するって事だった。
正直しんどいし、他人行事が始まるんやって考えたら胸が張り裂けそうやけど俺も先輩やし、記憶が戻るまでは耐えるしかないって自分に言い聞かせてまた再度眠りにつくことにした。
next…
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