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テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
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ラウールside



ラ「……なんでだろ、、、なんで、忘れてるんだろ」



自分が誰で、今まで何をしてメンバーの名前も覚えてる、1人を除いて。

でも、なんで、なんで彼の事だけ忘れてしまっているんだろう、、、



ラ「むかい、こうじ、、」


渡「……本当になんも覚えてないの?」


ラ「…さっぱり、わからない、」



でも、あの時、名前を教えてくれた時なんであんな苦しそうで今にも泣き出してしまいそうな顔をしていたのかいまだに分からなくてずっと頭の中で霧がはっているかんじ。



岩「とりあえずラウール明日から仕事復帰出来るらしいから」


深「そっか、ならよかった」


目「今日はもうゆっくり休みな」


ラ「うん、みんなありがとう」



その日は不安で仕方なくてなかなか眠りにつけなくて次の日退院してそのままの足で事務所に向かった。



ラ「お、おはようございます」


佐「おっはよ~!体調は大丈夫?」


阿「ゆっくり休めた?」


ラ「うん!大丈夫だよ!」


渡「元気なら良かったわ」



わしゃわしゃと頭を撫でてくれるしょっぴー達。

その裏で真剣そうな顔をして会話をしている岩本くんとふっかさん。

…………………………どうかしたのかな、、?



深「ねぇ、まだ康二きてない?」


岩「うん、マネもきいてないって」


深「普段から遅刻するタイプじゃないのに」


岩「まぁ、今日は多めに見てやろう……昨日のこともあるしな」


深「うん、そうだよね、」


ラ「…えと、向井さん、来てないの?」


深「っ、……ねぇ、ラウール?」


ラ「ん?なぁに、ふっかさん」


深「あの、さ、呼び方、康二くんって、呼んであげてくれる?」


ラ「え、なんで、、?」


岩「その方が康二も嬉しいだろうからさ、な?」


ラ「わ、わかった、?」



不思議なふっかさん達だな、俺なんかが先輩でましてや康二くんなんて呼んでいい相手なのかもわかんないのに、、なんて思ってたらガチャって音がして扉の方に目をやると目の下にクマを作って今にも倒れそうな康二くんが楽屋に入ってきた。



向「遅れてごめんなさい、、おはよ」


佐「康二っ、大丈夫?」


向「おん、心配かけてごめんなぁ」


目「しんどかったらすぐに言えよ?」


向「そんなやわちゃうよ!笑」


ラ「あ、こ、」


向「っ、‼︎……あ、えと、おはよラウールくん?」


ラ「ぇ、」



目があった瞬間その身を拒んでぎこちない笑顔で挨拶を返されてなんだろ、この違和感……。

胸の奥がざわざわして、嫌な感じ………………


その日はそのまま仕事を終わらせて真っ直ぐ家に帰りずっと忘れている一部分について考えた。


なんで、なんで、俺は康二くんって呼んでいるの?彼は、康二くんは俺にとってどんな存在なのか、、、



ラ「あ、そういえば、、、」



あの時あの日のままのトーク画面を開いてみることにした。

きっと何か手がかりがあるだろうそう思って開いたんだ……



ラ「…なにこれ、、え、?」



トーク内容を見るとそこには想像もしていなかったような内容が溢れていた。



『今度泊まりに行ってもええ?』


『それは期待してもいいってこと?』


『あほ!何言うてんねん!笑』


……………………


『康二くんのご飯食べたい!』


『沢山作ったるから帰っておいで』


『康二くん!大好き!』



ラ「これ、ぜんぶ康二くんとのやり取り、、?」



信じられなくて写真フォルダを見てみると一緒に出かけてご飯を食べてる写真からお揃いコーデしてるもの自分が勝手に隠し撮りしたであろう写真とか事後の写真など、、、たくさん、たくさんあって、、そっか、、、そうだ、、



ラ「…そっか、、、そうだった、、康二くん、、」



ズキっと一瞬痛みが頭に走り今まで忘れていた大切な思い出が走馬灯のように一気に思い出して溢れ出してくる。



ラ「俺っ、会いに行かなきゃ!」


next…


…………………………………………………………


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