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若×大🔞
オメガバ×ドムサブ
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オメガバの α、Ω & 番 制度
ドムサブ の Command 制度
を混ぜてます .
地雷な方は↩️お願いします .
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雨の匂いがする日だった。
窓の外をぼんやり眺めながら、元貴は自分の指先をぎゅっと握りしめた。
「……また、だ」
胸の奥がじんわり熱くなる。 理由なんて、わかりきってる。
同じクラスのアルファ「若井」が、さっき自分に笑いかけたから。
それだけで、こんなに怖くなるなんて、。
「ほんと、最悪…」
ぽつりとこぼれた声は、思ったより震えていた。
オメガは、本能的にアルファに惹かれる。 そんなの、知ってる。嫌というほど知ってる。
―だから、嫌いなんだ。
昔、信じたアルファに傷つけられた記憶が、ふとした瞬間に蘇る。
優しい声も、あったかい手も、全部。
最初は、同じだった。
「……信じたら、ダメなのに」
視界がにじむ。 ぽたり、と机に落ちた雫を見て、やっと自分が泣いていることに気づいた。
好きになりたくない。
こんなの、本当の「好き」じゃない。 ただの本能だって、何度も自分に言い聞かせてきた。
それなのに―
「元貴?」
名前を呼ばれて、びくっと肩が揺れる。
振り返ると、そこにいたのは若井だった。 いつも通りの、少し無防備な笑顔。
「どうした?顔、赤いけど」
「な、なんでもない…っ」
慌てて目をそらす。 見られたくない。この顔も、この気持ちも。
「……無理すんなよ」
そ う言って、若井はそっとハンカチを差し出した。
触れられない距離で、でも確かに優しくて。
「…なんで、そんなことするの」
思わず、こぼれる。
「え?」
「優しくしないでよ…!」
声が震える。止まらない。
「どうせ…オメガだからでしょ」
若井の表情が、ほんの少しだけ変わる。
でも、元貴はもう止められなかった。
「僕、こういうの、嫌いなんだよ…っ 勝手に好きになりそうになって、怖くて、でも止められなくて…」
涙が次々にあふれてくる。
「こんな自分が、一番嫌いなんだよ…」
教室の空気が静まる。
しばらくの沈黙のあと、若井はゆっくり口を開いた。
「……俺さ」
その声は、思っていたよりずっと真剣だった。
「“オメガだから”とか、考えたことない」
元貴は顔を上げる。
「笑うとこ好きだし、たまに無理してるとこもわかるし …そういうとこ、全部ひっくるめて気になってる」
「……っ」
「それでもだめ?」
まっすぐな視線が、逃げ場をなくす。
怖い。 また、同じことになるかもしれない。
それでも―
胸が、ぎゅっと締めつけられる。
「……ずるい」
かすれた声が出た。
「そういうこと言うの、ずるいよ…」
涙は止まらないのに、心の奥が少しだけあたたかくなる。
怖いのに、嬉しいなんて。
「ほんと、嫌い…こんな自分」
そうつぶやいた元貴に、若井は少しだけ困ったように笑った。
「じゃあさ」
「っ、? 」
「その“嫌いな自分”、俺がちょっと好きになってもいい?」
また、胸が痛くなる。
でも今度は―
少しだけ、やわらかい痛みだった。
新連載!!
コメント
2件
バズりますよーに!!!!!