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_守りたいもののために、命をかける勇気はある?
第十六話【知らない話】
い「叶ちゃん!」
夕『だ、だれぇ…??』
か「あー、初めましてかな?まぁ夕陽とは面識あるけど。私は華坂叶。ここの家主です 」
夕『俺と、面識がある…?えーっと、ごめんなさい!誰だかわかんないや…』
か「あれ?…あー、ろか。もしかしてこの子達は上の方? 」
い「そうだよ。じゃないと彩も連れてこないんじゃないかな?」
か「まぁそれもそうか」
い、一体何の話をしてるんだろう…
てか本当に誰!?
俺が忘れてるだけなのかなぁ?
か「で、どうして君たちがここにいるの?
ここは本来君たちが入れる場所じゃないのだけれど」
夕『彩さんにポーションかけられたから…? 』
い「なんで疑問形なの?その通りなんだから自信持ちなよ」
夕『いやぁ、これ現実なのかなぁって』
実際、俺は7歳の時夢を繰り返していたことがある。現実のようで現実じゃないあの空間がとても気持ち悪かった。
か「あぁ、そういえば。夕陽は昔、夢に囚われていた時期があったね」
夕『ぇ』
なんで知ってるんだろう。
俺まだこの事誰にも話したことないのに…
い「叶ちゃん、コッチの夕陽君は誰にも話してないんだよその事」
か「え、マジ?あー、しくじったね。
うーん…いっそ話すか?いや、それだと下に行く可能性がある… 」
ブツブツと誰にも聞こえないレベルの声で話している。
まぁ、俺には聞こえるけど。
夕『さっきからなんの事話してるんだろう…』
い「え、聞こえたの?」
夕『まぁ、俺耳良いから…』
い「…叶ちゃん、展開変更。夕陽君にこの先のこと話しちゃお」
か「え、急にどしたん。てかそれ展開壊れるんじゃ…」
い「あの方がこの展開を見届けてる時点で話しても大丈夫でしょ。もし何かあったら僕が何とかするし」
か「あー、了解。ただ、これは話すより見せる方が早いだろうからそうするね 」
い「おっけー」
話についていけない…
話す?見せる?展開?ほんとになにそれ!!
か「ま、この話は話すと長くなるからさ。今日はひとまず休みな〜。部屋は…兄さんの部屋が丁度空いてるし、そこ使って」
夕『あ、うん。りょ〜!
しーちゃんはゆっくりしてていいからね〜』
し「ゆーくんの適応能力が高すぎます…。
と、とりあえずありがとうございますっ!」
夕『そうかな〜? まぁ、ありがと?』
自分ではそう思っていなかったため、疑問形で返してしまった。
し「ふふっ、なんで疑問形なんですか」
しよくが笑う。
やっぱりしーちゃんは笑顔が似合う子だなと思いながら俺は返事をした。
夕『だって、俺そう思ってなかったからさ〜。予想外ってやつ!』
し「なるほど!しよく、理解しました!」
夕『しーちゃん頭いい〜!』
し「えへへ…」
か「…微笑ましい光景だね、ろか。」
い「うん。…アッチと違ってね」
か「アッチは…そういう世界だから仕方ない」
い「でもなんかさ。…悲しい」
か「…そうだね」
…アッチってなんだろ。
さっきも知らないこと話してたし…..。
もしかしたら、俺の知らない世界があるのかもしれない。
いや、俺だけじゃない。朝陽も、赫愁さんも、皆知らない特定の世界。
あれ…?なんで俺、こんな仮説が建てられるんだ?
まるで、何かを知っていたみたい…?
ど、どういう__
し「ゆーくん?どうかしましたか?」
夕『はっ!…しーちゃん?』
し「はい、しよくですが…」
夕『…ごめん!深く考えちゃってたみたい!
俺に、何か話したいことあった?』
し「あ、えーっと…。こっ、このお菓子!食べてみてくれませんか?新作なんです!!」
夕『えっ、ホント!?じゃあ遠慮なく貰っちゃうね!』
し「は、はいっ!」
あーあ、気を使わせてしまったなぁ。
…難しいことを考えるな!楪炉夕陽!!
昔、お母さんとお父さんが教えてくれたじゃないか。
無理に難しいことを考えなくていい。
俺は、単純に物事を見て考えていい。
人をすぐ信頼してもいい。
俺は、お人好しのままでいい。
…ふぅ、落ち着いてきた。
知らない話は、知らなくていい。
俺は、世界中の人を知らない。
知らないことがあっても、いいんだよ。
俺はもう考えるのをやめ、今日は一休みする。 ふかふかのベッドが、気持ちいい。
…眠たくなってきた。
おやすみ、世界。
…おやすみ。お父さん、お母さん。
そう頭の中で告げた後、俺は朝まで眠ったのだった。
コメント
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**みぅ🤍🥀** 今日も読ませてもらいました〜🌙 夕陽くんの“知らない話”がどんどん深まってて、でも本人は「知らなくていい」って整理しようとしてるの、切ないなって思いました。両親の言葉を思い出して自分を落ち着かせるシーン、すごく好きです。しーちゃんとのやりとりもほっこりした☺️ 次、何が明かされるんだろう…静かに待ってます。
メガネちゃん
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葛湯酒
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