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第九話
その日の休み時間、アザラシ君は真っ先にキツネの所へ行った。
アザラシ「あれ?」
しかし、彼の姿は見えなかった。
アザラシ「どこ行ったんだろう、、、」
アザラシ君はキツネを探しに行った。
アザラシ「ん~~~、もしかしてここ?」
ここは屋上である。
アザラシ君は、休まずに探し続けた挙句、足が思うように動かなくなった。
アザラシ「っ、、、、、!」
気が付くと、アザラシ君は寄りかかった状態であった。
???「おい、君大丈夫?」
アザラシ「え、、、、?」
見上げると、何者かが手を差し伸べていた。
アザラシ「あ、、、ホッキョクギツネだ――」
差し伸べていたのは、ホッキョクギツネことキツネであった。
キツネ「俺のことはキツネでいいだろ?君。」
アザラシ「ごめんなさい(o^―^o)」
キツネ「君さ、名前は?」
アザラシ「アザラシ。」
キツネ「君可愛いね。本当に男子か?」
アザラシ「んぅぅ。やめてよ。」
キツネ「やば、ごめん。」
彼は、僕の事からかっている感じだがきちんと大切にしているようだった。
キツネ「君、もう少しでチャイム鳴るぞ?行かなくて大丈夫?」
アザラシ「え?!ホント?!」
アザラシは慌てて帰ろうとしたが、
アザラシ「キツネ君は?」
キツネ「俺はまたあとで来るからな!じゃあな!」
アザラシ「え?」
キツネ「キツネでいいってば。ㇷッ」
アザラシ君は、キツネを置いて一人教室に戻った。
アザラシ君の教室では今は数学をやっていた。
数「おい、ホッキョクギツネさんは?」
モブ「まだ、来てないみたいです。」
数「全く。どこ行ったのかね。」
数学先生は、かなり呆れているようだった。
アザラシ「だから、言ったじゃん。来た方がいいって。」
僕も呆れてブツブツ突っ込んでいた。
そこに、
ガラララと戸が開く音と共に「やあ~~~~」と満面な笑みのキツネが
現れた。
数「おい!!!!いま授業中だろ?何してたんだ?」
キツネ「分かるでしょ?屋上に居たんですよ。」
数「何くだらない事言ってる?!?!さっさと、教科書だせ!!」
キツネ「はぁ~い」
数学先生が怒っているのに、なんて精神なんだろう。
キツネは何もなかったかのように、過ごしている。
一体彼は何者なのだろうか、、、、。