テラーノベル
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⚠️必ず第一話「星と虹」をお読みください⚠️
「…私は描く。ご先祖さまが頑張ってくれた努力を、今無駄にしたくない。」
「そうか。なら描き切ろう。すぐ星をとってくるよ。」
そう言って北斗は走っていった。
…これで良かったのか私には分からない。
でも、絶対に後悔はしないと思う。
夜空を見上げる。
2年前はあんなに輝いていた夜の星も今は少ししか残っていない。
その光が今、消え去ろうとしている。
しばらくぼーっとしていると、
ゆっくりと光が下に落ちていった。
…全部で7こ。
形的に「北斗七星」だと思う。
キラリと光った星は、私たちに挨拶をしているようだった。
…今、光が消えた。
空から星が無くなった。
…覚悟を決めていたはずなのに、
とても寂しかった。
「…ただいま。」
「おかえり。…星、とれた?」
「ああ。…これが最後の絵の具かな。
………黄色だよ。僕たちの、好きな色。」
北斗も、寂しそうな顔をしていた。
「じゃあ、描くね。」
「ああ。任せたよ。」
最初は色が混ざったりして大変だったけれど、今は上手にかけるようになった。
…これで、世界に色が戻るなら。
みんなが喜んでくれるなら。
最後の一筆をゆっくりと描き終えた。
手は震えている。
…描き終えたんだ。
地に描いた虹が光り輝いて、
周りへ広がって行った。
光はバラバラに離れていったけれど、その光が通ったところには、鮮やかな色が戻り始めた。
草原はこんなに綺麗な緑だったのか。
川はあんなに綺麗な水色だったのか。
遠くに見える住宅街はあれほど
カラフルだったのか。
久しぶりの鮮やかな景色に圧倒された。
ふと空を見上げると、そこには小さく光輝いていた星は残っていなかった。
「…月が、綺麗だね。」
「え?」
「あ、いや、そういう意味じゃないよ!?」
「分かってるよ。」
黄色に輝く月が、今日も、明日も、
いつまでも
私たちを、照らし続ける。
END.
コメント
1件
うわ…第2話もすごく綺麗な話だったね🥺 星が消えていく寂しさと、それでも最後の一筆で世界に色が戻る希望が重なって、胸がぎゅってなったよ。特に北斗が「黄色だよ。僕たちの好きな色」って言うところ、なんでかわかんないけど涙出そうになった…。 ラストの「月が綺麗だね」のやり取りも、星が全部消えちゃった後の優しい余韻みたいで、すごく好きだな🌙
#魔道具職人
こはる
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