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くらげねこ。※スランプ
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天日干し
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設定¦学園パロ
💛···▸後輩
💜···▸先輩
(※)
・ご本人様には一切関係ございません。
苦手な方はスクロール❌
お好きな方は是非ご覧下さい。
↓↓↓
[5話]
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✕side
廊下を駆けていく足音。
教室の中から響く笑い声。
風船、看板、お化け屋敷。
生徒が用意した出し物たち。
文化祭を数週間後に控えた学校は、
色とりどりに飾り付けされていく。
そんな喧騒の中、
ある二人は教室の壁に飾りを貼り付けていた。
💛「深澤先輩、それちょっとズレてます」
💜「うるさいな…これくらい良いだろ……」
💛「よくないです」
岩本は淡々と言い切る。
深澤は渋々とその飾りを取って、また付け直す。
このくだり、もう何回繰り返したことか。
💜「……なんで1、2年合同なんだよ」
💛「なんか言いました?」
💜「なんでもねぇよ」
今年の文化祭の準備は、
運悪く1、2年合同でやると決まっていた。
その為、深澤は嫌々この後輩と作業することに。
「はぁ……」とため息をつく。
───その時。
ガラッ、と教室のドアが開いた。
入り口から聞き慣れた声が飛んでくる。
💙「お前ら、ちゃんとしろよ」
💜「あ!やっと帰ってきた!!」
深澤の友達、渡辺が二人を指摘する。
💜「どこ行ってたんだよ?」
💙「ちょっと後輩とつるんでただけ」
渡辺は誤魔化すように顔を背けると、
二人の飾り付けを見上げた。
💙「ふーん。意外とちゃんとしてるじゃん」
💜「翔太の分もやったんだからな」
💙「さんきゅー」
いつもの二人。
昔から一緒にいる訳でもないのに、
何故か深澤と渡辺は気が合う。
深澤がふざけたら、渡辺は呆れながらもその空気を満足に味わって。
まさに”親友”って感じの距離感だった。
💛「……」
その少し離れた所で、
岩本は黙々と作業を続ける。
だが、二人の笑い声がする度、岩本の表情は微かに曇っていった。
◇◆◇◆◇
💙「ふっか、これどこに貼る?」
💜「ん〜…それならぁ───」
また二人が話している。
岩本は顔を上げない。
でも、深澤の笑う顔も、声も、仕草も、
岩本の視界の端には必ず映っていた。⠀
胸の奥に何かが引っかかった。
岩本は横目でまた二人を見る。
笑っている。楽しそうに。
───それが、何となく面白くない。
💙「あ、ふっか。髪にテープついてる」
💜「え?どこ?」
💙「待てって。動くな」
そう言って、渡辺は深澤の前髪に手を伸ばした。
指先が、深澤の前髪に近づく。
あと少しで触れる───
その時だった。
💛「……触らないで下さい」
💜「え?」
💙「は?」
渡辺の手が、ぴたりと止まった。
そして一瞬空気が変わる。
深澤は目を丸くして固まっている。
すると。
岩本は淡々とした口調で続ける。
💛「さっきから馴れ馴れしいです」
💛「渡辺先輩に」
💜「……はぁ?」
深澤はポカンと口を開ける。
💛「渡辺先輩に触らないで下さい」
💜「いやどういうことだよ!?」
あまりの予想外の言葉に、
深澤は動揺を隠せない。
でも、そんな深澤を無視して、
岩本は渡辺に目を向ける。
💛「俺も渡辺先輩と仲良くしたいです」
💙「なるほど?」
💙「じゃあ仲良くしてやるよ」
💛「やった」
岩本の表情が嘘みたいに明るくなる。
そして、気づけば、さっきまでの張り詰めた空気は嘘みたいに消えていた。
◇◆◇◆◇
それから───
岩本はやけに渡辺に近づく様になった。
💙「なぁ、ふっか。これ届かないんだけど」
💜「ん?それなら俺に任せろ───」
渡辺から飾りを受け取ろうとすると、
その横から岩本の手が伸びる。
そして、ぱっとその飾りを奪われる。
💛「俺がやりますよ」
💙「ありがと岩本」
💜「なっ……!?」
深澤は自分の手柄を取られた気分になる。
💛「深澤先輩がやっても、汚くなるので」
💜「余計なお世話だよ!!」
────────────
────────
💜「重い…っ」
💙「何が入ってんだよこれ」
💙「ふっか持ってー」
色んな飾り付けが入ってるダンボール。
教室に運ぶまでが遠くて、二人は文句ばかり。
すると、またしても岩本が───
💛「俺が持ちますよ。渡辺先輩」
💙「やったー」
💜「おい!俺のも持てよ!!」
💛「嫌です」
💜「なんでだよ!?」
────────────
────────
💙「やべ、ちょっとずれた…」
💙「ふっかー、新しいの貸して」
扉の飾り付け中。
渡辺がつけた飾りが少しずれて形が歪む。
でももう接着剤をつけたからやり直せない。
だから新しい飾りを深澤に請求する。
すると───
💛「別にちょっとくらい大丈夫ですよ」
💙「…確かに。まぁいっか」
💛「はい」
すると、近くで同じ飾り付けをしていた深澤が
「あっ」と小さい声を上げた。
二人は同時に振り返る。
💜「ちょっとずれちゃった…」
💜「まぁ、ちょっとくらいならいいか!」
💛「駄目です。」
💜「だから!なんで俺だけなんだよ!」
そう言うと、岩本は無視して深澤に新しい飾りを渡した。
深澤はブツブツ文句を言いながらやり直す。
💛(……深澤先輩に近づくから…)
────────────
────────
💙「ちょっとゴミ捨ててくる」
しばらく作業を続けていると、
渡辺がそう言って教室を出て行った。
そして、二人きりの時間になる。
だが、深澤の顔はあからさまに不機嫌そう。
💛「そんなに嫌でしたか?」
💜「……何が」
💛「俺と渡辺先輩が仲良くするの」
その言葉に、
深澤の眉がピクリと動いた。
しばらく黙っていたけれど、
やがて堪えてたものが一気に溢れかえる。
💜「………だって、俺の方がずっとお前の先輩してるのに」
💜「翔太にばっかり懐いて…優しくして……」
岩本は黙って深澤の言葉を聞く。
もう止められない。
とういうか、この不満を岩本にぶつけたい。
💜「俺にも優しくしろよ!!」
全部言い切った後、深澤はやっと我に返る。
しまった。
思った事がそのまま声に出て。
全部岩本に聞かせてしまった。
けど、もう遅かった。
すると────
💛「じゃあ、先輩だけ特別扱いしましょか?」
💜「……え?」
一歩、また一歩。
岩本は自然と深澤への距離を縮める。
そして飾り付けのされた壁に追い詰める。
💛「いっぱい優しくして」
💛「毎日たくさん褒めて」
💛「飽きるほど”すき”って言えばいいですか?」
近い。
さっきまで普通に話してただけなのに。
今となっては目の前……すぐそこに岩本がいる。
💛「全部、深澤先輩だけに」
💜「……っ!」
心臓が大きく跳ねた。
顔が熱い。
触れそうで、触れない指先。
それだけなのに。
その距離に、深澤は完全に固まってしまった。
💛「……なーんて、」
次の瞬間。
岩本の口から小さな笑い声が漏れて、
近かった距離が、段々と離れていく。
💛「そんな彼氏みたいなこと…」
💛「するわけないじゃないですか。ばーか」
今、目の前にいるのはただの意地悪な後輩。
いつもの生意気な顔で笑っていて、
何事もなかったかのように深澤を見る。
💛「なに真に受けてるんですか?」
💜「……っ!!ま、真に受けてない!」
💛「でも顔赤いですよ?」
💜「うるさい!!赤くない!」
深澤は岩本を押し退けると、教室のドアを勢いよく開けた。
💜「お前なんか一生大っ嫌いだぁぁ!!!」
顔を真っ赤にしたまま、深澤は教室から飛び出して行った。
静かになった教室。
周りの生徒が「なんだ今の」と口々に話す。
💛(……するわけない…)
💛(本当の彼氏になるまでは)
一人残された岩本の瞳が静かに揺れる。
そして。
その口元が小さく緩んだ。
結局。
岩本が深澤意地悪するのも、
深澤にばかり執着するのも、
深澤から渡辺を奪おうとするのも、
全部───
深澤にだけ。深澤だけの特別扱いだった。
つづく。
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なんか最近、文書力落ちた気がする🪴🍞ܾ ܾ𖥧𓇣𖦥𖥧𖥣
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↑ 欲まみれの作者より。(酔ってる)
コメント
1件
うわあ……5話、めちゃくちゃ良かったです😭💛 「触らないでください」からの嫉妬むき出しの岩本くん、完全に深澤先輩にだけ向いてる執着がたまらなかったです。最後の「本当の彼氏になるまでは」の一人ごと、反則ですよ……持ってかれました。 それにしても、深澤先輩が「俺にも優しくしろよ!!」って叫ぶところ、めちゃくちゃ可愛くて何度も読み返しました。ずっと不機嫌そうだったのに本音がドバッと出た感じ、最高でした。 渡辺先輩を経由して深澤先輩に近づく岩本くんの戦略、やり手すぎますね(笑)。続き、気になります……!