コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
台本を見る限り。
きっと、結ばれるのは自分ではない。
それだけは確かだ。
自分は嫌われ者の悪役。
そう考えれば、君と結ばれるのとは程遠い存在だ。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
観客はいない。ただ、孤独なステージの上で
覚えた台詞を読み上げていく。
話は終盤。
君は緊張をしているようだ…。
勿論…俺も緊張してる……けれど、皆が感じる緊張とは別だ…。
俺は、今から君が嫌いになれるように演じるのだから。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
嗚呼、BGMが終わる。
もうすぐだな。君に嫌われるようになるのも…
ステージは闇に包まれる。
……今すぐにでも君の手を握りしめてどこかへ連れていきたい
そんなことを考える暇もなく、出番が来る。
俺は、君を…グルさんを……置き去りに………。
振り返ることも無く、その場を去る…
もう、二度と顔も見たくないってくらいに…
「 トン氏ッ……!!!! 」
「 最低最悪な俺になれましたか…? 」
____ゆっくりと幕が降りる
曲 「 悪役にキスシーンを 」
作詞、作曲 40mP