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深夜のBARの厄介事🥀𓈒 𓏸


__歪み出す平和_🥀𓈒 𓏸


「すまなかった…。エイデンあんたを疑ったりして」


頭を下げながら謝罪をするダレイ

バイトから出てきたエイデンはポカーンとしていた


「あんた……あの時の刑事さん?……いや別にあの時のことはいいっすよ!!犯人も捕まったんでしょ?」


慌てながらもジタバタした様子で腕を振る


「しかし…あれだけ怒ってたんだ…こんなこと、当然の事だ」


「あ〜……あれっすか…」


あの時のことを思い出したのか、焦るような恥じるような様子を浮かべながらエイデンは後退りをする


「…?」


「実は……あんたに、オリビアさんと恋人関係って言われた事が……ちょっと腹立ったってか…」


頭を掻きながらダレイと目を合わせる

染めた金髪の髪がゆらっと揺れた


「俺……ずっと片想いで……オリビアさんに。気持ち伝えられなくて,それでも一緒にいるは居るんすけど、いざ伝えるってなると言えないもんなんすよ…」


「成程……付き合ってなかったのか…」


エイデンは慌てながらも照れたようにまたも腕を振る


「こ、このことは言わないでくださいよ!!」


口元に人差し指を添え、シーっとジェスチャーをする


「いつか…伝える気…なんすから!」









「……ふぅ…ただいま」


靴を脱ぎ、ダレイは自宅のリビングへと入る

ソファに身を投げるとシュル……とネクタイを解き完全にoffモードに入る

一つため息をつくと、かきあげた髪をクシャッと手で掴む


(疲れた……この所真面目に休める余裕が無いな…)


あれこれやることが多いダレイが最後行ったBARはかれこれ5日は経っているだろう

もう行く予定もないが……


「レオンもノアも……もう少し仲良くしてくれるといいんだが……」


仲良く…?どうやって?

昔から友達と呼べる人なんて、夢に向かって勉強しだした時にはもう無かったようなものだ。

あくまであの二人も仕事の同僚…あっちもそう思ってるはず

仕事さえ無ければ絡む必要も無い…


そう……俺の仕事は…人々の安全を守る。それだけだからだ


「……必要ないか。」


明日は土曜休み、疲れた様子でダレイはそのまま眠ってしまった

時刻は…深夜1時半だった









ダレイが眠った…同じ頃のBARでは__




誰もいない店内,植木に植えられた植物を覗き込む1人の男_マイクが居た

綺麗に咲いた葉を優しく指で触っているが,意識はどこか遠くへ行ってるように見える


「……」


次第に…彼の目は”何か”の覚悟を決めたかのように_体を立たせると、真っ先にカウンター裏に行く

奥から水晶玉を出そうとするが,手元が止まる

キリッと覚悟が決まり固くなった顔は,次第に柔らかくなり,何処か疲れたように目を閉じる


(………………勝手に見たら…何故かバレて叱られる気がしますね…)


この所,”あのお客様”はBARへと、お越し頂くのを見てない…

私が急の仕事が入った時,追い返したようにしたから……?


「……」


たった1人の私のお客様…だったのです…が


男のずっと開かなかった唇がゆっくり開く


「…ダレイ・パイレント…か…」






「だれ〜?その人〜?」


突如と店内から謎の声が聞こえる


「……!!」


異様な気配にマイクはすぐ立ち上がるが,その瞬間店内の灯りがフッと消える

真っ暗な店内からはガタッと椅子を引く様な音が数回に渡って響いた


「……っ!」


マイクが胸ポケットから小さい小包を取り出すと,それをカウンターの机に向かって投げた


*小包は小刻みに震え、*そして破裂する__



パンッ!!


大きな音が鳴ったと同時に,店内の明かりが全て正常に付き始めた


「!」


けれどそれだけで終わりじゃ無かった

誰もいなかったはずの客席カウンターには3人の見知らぬ人達が当然のように椅子に腰を下ろしている


「……あなた達は…」


「やっほ〜マイク!久しぶりだね〜?探したんよ?全く!」


真ん中の席に座った金髪ロングの女が嬉しそうに声を上げる

隣のマスクをつけた大柄の男は無言でそっぽ向いており、横に座った小学生くらいの男の子はじっとマイクを見つめていた


「ビクッたよ!あんた急にあたいらほっといてどっか行っちゃうんだもん!」


「ミジ…」


マイクがそう呟くと、ミジと呼ばれた女は分かりやすく首をブンブンと振る


ミジミンだ!…たく…名前の記憶もどっか行っちゃったわけ?」


ミジミンと自分から名乗った女はケラケラとマイクを笑うように言った


(……何故ここに…)


「マイク……逢いたかったよ…僕…」


ゲホゲホ噎せる小さい子供は、マイクを見上げる

その瞳が真っ暗で…まるで洞穴のようだ

けれどもそんな言葉にマイクは全く反対的意味のな言葉を投げる


「私は全く逢いたくなかったですよ」


「はぁ!?酷い!!」


ガタッと席を立ち、声を上げる。しかし、怒ってるはずのミジの目の奥は、まるで目の前の人間に対して喜びを隠せない様な好奇心で満ち溢れていた


ただの目じゃない

ここにいる3人とも…目の奥は何を考えてるのかすら分からない様な目だ


「……てかその話し方何?ダサ!あんたはもっとクールだったでしょ!?どうしちゃったの??」


マイクは聞く耳を持たず、ポケットから”何かを取り出す”…しかし

その手は……植物の蔓のようなものに固定され動きを封じられた


(……ッ…バロイン…)


BARの所有植物から出ている蔓を操作してるのは大柄の男…バロインだ。

その目はしっかりマイクを捕らえる


「さっき暗くした時に植物が見えてさ??バロインがちょこーっと”特性栄養剤”を呑ませてたの〜見えてなかった?」


「……」


ミジの話をマイクはシカトした

その様子を見て、ミジは先程の声量とは裏腹な声で静かに話し始めた


「ねぇマイク…刑事やってるんだってね?」


「…!」


(何故…もうそこまで…)


「ここ見つけるのだって苦労したよ…あんたがまさかBAR経営してるだなんてさ…昔のあんたじゃ想像つかないよ」


組んでいた足を下ろし、ミジは立ち上がる

カウンターに跨るとマイクの頬に手を添える


「ねぇ…マイク…__今更いい人ぶってさ?ほんと何がしたいの?」


先程の悲しそうな顔が嘘のように、ミジは笑い始めた

マイクの頬から手を離す…

四角い形のした小さな金属のようなものがマイクの頬に張り付いていた

正体を知っているのか…マイクはすぐさまミジに言う


「……これを取ってください」


「いやだね!…あたいらの知らないあんたの時間((記憶))…!見せてもらうからね?なんたってあたいらは仲間なんだから!!」


チクチクと電気のような痛みは、やがて止まり。頬から金属が剥がれミジの手のひらに落ちる

ニヤリとミジの犬歯が見える

すると、横に座ってた男の子__マロンが椅子の上にゆっくり立ち上がると,ミジの裾を引っ張る


「ミジミン……そろそろ行こうよ…」


「えぇ?!なんで!せっかくマイクに逢えたのに!もう行くの〜??」


文句をブーッと言うミジに,マロンは小さな口をゆっくり開いた


「そうだよ……せっかく逢えたんだもん…だから_」



“彼”を手に入れる準備を__






















ヴゥ…_ヴゥ…__


時刻は深夜5時を示している


「スマホが鳴ってる……?」


ダレイはソファからゆっくり体を起こし、スマホを弄る


(こんな時間に…誰だ?)



ピッ__


「はい、ダレイです。」


「ダレイ!!!今大丈夫か!!?」


電話の主はノアだった。

こんなに焦ってるノアは初めてだ…

寝起きだったのにも関わらず目が冴えてしまうほどだ…


「どうした、そんな慌てて?」


「うちの…!課長が……誰かに襲われた!!背中に3度……!重症だ!!」

深夜のBARの厄介事🥀𓈒 𓏸

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